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正暦寺(しょうりゃくじ)菩提酛清酒祭(ぼだいもとせいしゅまつり) その1

奈良市の正暦寺で「菩提酛清酒祭」が行われ、行ってきました。

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毎年1月の土・日・祝のいずれかで開催され、菩提酛という酒母造りの様子を見学することができます。(クリックで拡大できます)

正暦寺の山門です。
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正暦寺は992年に一条天皇の勅命で創建され、最盛期は120以上の塔頭が立ち並ぶ大寺院でしたが、1180年に平家による南都焼き討ちで廃墟と化します。1218年に興福寺の学問所として復興しますが、江戸時代中期以降には衰退してし、現在は、本堂・鐘楼・福寿院(ふくじゅいん)客殿・瑠璃殿(宝物殿)などわずかな建物が残るのみになっています。

福寿院客殿玄関です。
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福寿院客殿は1681年建築で重要文化財です。客殿内に木造孔雀明王坐像(鎌倉時代作)が安置されています。本尊は薬師如来倚像(奈良時代作、重要文化財)ですが秘仏で、春と秋の特別公開期間と冬至祭(12/22)のみ瑠璃殿で公開されます。

境内に「日本清酒発祥の地」・「菩提酛創醸地」の石碑があります。
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平安時代から、大寺院は利潤を目的として酒造り(僧坊酒(そうぼうしゅ))を行い、正暦寺はその筆頭格でした。生酛造りの元となった「菩提酛造り」、精米した米を使う「諸白(もろはく)」、段仕込み、火入れなどの技術を確立します。

室町時代に書かれた「御酒之日記(ごしゅのにっき)」です。(頂いた資料を撮影)
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正暦寺で造られた酒「菩提泉(ぼだいせん)」の製法が記されています。(クリックで拡大できます)

書かれている内容を簡単に。(頂いた資料を撮影、クリックで拡大できます)
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夏(立秋の頃)に、水に生米を入れ、そこに少しだけ蒸米を入れ、「そやし水」とよばれる乳酸性の水を造ります。生米を取り出して蒸し、「そやし水」に戻して麹を追加して混ぜると、約5日間で酒母が出来上がります。

菩提酛を造る場所はこんな感じ。
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正暦寺は1998年に酒母製造免許を取得しています。

大原弘信住職が資料の説明をしてくださいます。
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住職になられる前は奈良県教職員をされていたので、説明は慣れたもの!

奈良県内の酒蔵8社と奈良県産業振興総合センターが共同で菩提酛造りを行います。
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写真上段 「升平(しょうへい)」(奈良市八木酒造)
写真中段、左より 「鷹長(たかちょう)」(奈良県御所市油長(ゆうちょう)酒造)、「金嶽(きんがく)」(奈良市倉本酒造)、「三諸杉(みむろすぎ)」(奈良県桜井市今西酒造)
写真下段、左より「菊司(きくつかさ)」(奈良県生駒市菊司醸造)、「嬉長(きちょう)」(奈良県生駒市上田酒造)、「やたがらす」(奈良県吉野郡吉野町北岡本店)、「百楽門(ひゃくらくもん)」(奈良県御所市葛城(かつらぎ)酒造)

その2に続きます。


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