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豪商 稲葉本家(いなばほんけ) その4

京都府京丹後市の「豪商 稲葉本家」の続きです。

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南側から見た母屋の様子です。

母屋の南には中庭が広がります。
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中庭に面して東に離れ座敷の吟松舎(ぎんしょうしゃ)があります。
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名物の「ぼたもち」をいただくこともできます。

吟松舎の庭です。
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庭の隅にあるキリシタン灯籠です。
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茶人・古田織部が考案した石灯籠といわれています。

南門にあたる雛御門(ひなごもん)です。
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母屋の台所は特産品販売所になっています。
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販売所に置かれている「おくどさん(竃)」です。稲葉本家で使われていた「おくどさん」を復元したものです。

台所上部の様子です。
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写真中央が煙出しです。

販売している限定酒を試飲。京都府京丹後市の熊野酒造。
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久美の浦(くみのうら)豪商 稲葉本家 純米吟醸原酒
<データー>純米吟醸原酒、精米歩合58%、アルコール分15度

お土産に購入した「へしこ」です。
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<豪商 稲葉本家(ごうしょう いなばほんけ)>京都府京丹後市久美浜町3102
豪商 稲葉本家 公式ページ
京都丹後鉄道久美浜駅から徒歩約8分


豪商 稲葉本家(いなばほんけ) その3

京都府京丹後市の「豪商 稲葉本家」の続きです。

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ダイドコ(居間、店の間)の奥に箱階段があります。階段の下が引き出しになっている構造ですが、戸を閉めると引き出しが隠れるようになっています。

箱階段を上がった母屋2階の座敷です。
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猪目窓(いのめまど)が作られています。
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ハート型に類似していますが、古来から伝わる日本伝統文様の1つです。

外側から見るとこんな感じ。
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猪目窓の場所に座布団が2つ置かれています。カップルで座り写真を撮るのが人気だそうです。

別の角度から見た母屋2階の座敷です。
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床柱は柱の面がすべて柾目(まさめ)になるように切り出された四方柾柱(しほうまさばしら)で、当時は、この柱1本で東京都心に家が建てられる価値があったそうです。

母屋2階座敷の釘隠しです。
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二葉葵がデザインされています。

母屋2階からみた庭です。
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その4に続きます。


豪商 稲葉本家(いなばほんけ) その2

京都府京丹後市の「豪商 稲葉本家」の続きです。

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奥座敷です。嫁入り籠が置かれていて、乗り込むことも可能です。

奥座敷の隣(南)にある仏間です。
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奥座敷の東側にある庭です。
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京都の桜守として有名な第16代・佐野藤右衛門(さのとうえもん)氏の作庭です。久美浜湾をイメージして作られ、松は天に昇る龍を表しているそうです。

奥座敷の南にある書斎です。
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書斎に展示されている明治時代のラジオです。
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書斎の南にある中の間では「丹後の祭り」の展示が行われています。
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和紙で綴った倭紙(わがみ)で作られた人形で祭りの様子を再現しています。

展示品の一部です。
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中の間と奥の間をつなぐ廊下です。
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稲葉家の家紋「折敷に三文字(おしきにさんもじ)」が見えます。

展示されている1885年の京都府管轄納税番付表です。
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京都で1位の780円の納税額です。現在の価格にすると約3億円だそうです。12代・稲葉市郎右衛門は私財をなげうって国鉄宮津線豊岡駅~久美浜駅間(現・京都丹後鉄道宮豊線)を開通させています。

その3に続きます。


豪商 稲葉本家(いなばほんけ) その1

京都府京丹後市の「豪商 稲葉本家」へ、行ってきました。

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稲葉本家は、織田信長の家臣で美濃三人衆の稲葉一族の末裔とされ糀屋(こうじや)を生業としていましたが、廻船業や貿易商として隆盛を極め、1725年には幕府の公金預かり所となり以降、金融を独占する豪商になったといわれています。2001年に京丹後市に寄贈され「豪商 稲葉本家」として一般公開しています。

長屋門です。
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長屋門を入ると右手には蔵があります。
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現在は水がありませんが、蔵を囲むように池があったそうです。
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玄関を入ると左手にある玄関の間です。
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母屋は1890年建築で、登録有形文化財です。

玄関の間に向かって右手から土間が続きます。
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写真奥が玄関です。

土間に面したダイドコ(店の間、居間)です。
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ダイドコの吹き抜けです。
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吹き抜けは土間と一体的になっています。

別の角度から見たダイドコです。
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ダイドコに隅にある神棚です。
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廻船業の航海安全を祈り朝夕に手を合わせていたそうです。

その2に続きます。


酒蔵訪問 熊野(くまの)酒造 後編

京都府京丹後市の熊野酒造の続きです。

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店舗内に入ります。玄関を入ると右手にあるダイドコ(居間)です。奥に座敷が続いているのでしょう。

玄関を入って正面左手に掛けられている暖簾です。
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酒造業を始めた時(1918年)の屋号・亀屋が染められています。

玄関土間に置かれた棚に商品が並べられています。
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展示されている通い徳利です。
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亀屋酒造店とよばれていた時代もあったのでしょう。

試飲も可能です。
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試飲した1種類目。
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久美の浦(くみのうら)特別本醸造
<データー>特別本醸造酒、五百万石、精米歩合60%、アルコール分15~16度

2種類目。
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杜氏の独り言(とうじのひとりごと)純米吟醸
<データー>純米吟醸酒、コシヒカリ、精米歩合60%、アルコール分15~16度

3種類目。現代書道アーティスト劔朧(KENRO)氏によるデザインラベル。
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久美の浦 特別純米酒 KENRO
<データー>特別純米酒、山田錦、精米歩合55%、アルコール分16度

4種類目。試飲後、お土産に購入した酒。
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久美の浦 ひやおろし原酒 あき
<データー>普通酒原酒、五百万石・他、精米歩合70%、アルコール分20度

<熊野酒造(くまのしゅぞう)>京都府京丹後市久美浜町45-1
熊野酒造 公式ページ
京都丹後鉄道久美浜駅から徒歩約14分


酒蔵訪問 熊野(くまの)酒造 前編

京都府京丹後市の熊野酒造へ、行ってきました。

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大正時代に庄屋の柿本文八が農業道具を扱う商店を屋号・鶴屋で開始し、1918年に酒造業を始め屋号・亀屋に変更、1944年に戦時の企業整理で近隣の4蔵が合併して熊野酒造を設立して創業年としています。代表銘柄は「久美の浦(くみのうら)」・「杜氏の独り言(とうじのひとりごと)」です。

蔵の様子です。
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事前に連絡し日にちが合えば蔵見学が可能です。(酒造期の11月~3月のみ)

蔵の様子をもう1枚。
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蔵の北側はすぐ久美浜湾。
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久美の浦」は、酒蔵から湾を一望できる事から命名されています。

母屋に販売所があります。
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玄関脇に掛けられている看板です。
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もう1つ、看板。
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玄関先には杉玉が吊るされています。
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後編に続きます。


丹後由良(たんごゆら)駅

京都府宮津市の丹後由良駅へ、行ってきました。

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京都丹後鉄道宮津線にある駅です。写真の車両は「丹鉄サイクルトレイン」で、期間限定で宮津~豊岡を1日1往復運行しています。乗降できる駅は限られますが、自転車をそのまま車内に持ち込むことができます。(自転車の持ち込み代金は無料、事前予約制)

上下線のホームをつなぐ跨線橋から見た「丹鉄サイクルトレイン」です。
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丹後由良駅です。
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由良海岸の玄関口駅に因んでヨットの帆をイメージした駅舎になっているそうです。

駅から徒歩約10分で由良川橋りょうが見えます。
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由良川の河口近くに架けられた全長約550mの橋で、1923年竣工、1924年の舞鶴駅(現在の西舞鶴駅)~宮津駅開通で利用が開始されています。

由良川橋りょうを進む車両です。
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別の角度でもう1枚。
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車内から見た由良川河口です。
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車内から見た由良川橋りょうです。
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<丹後由良駅(たんごゆらえき)>京都府宮津市由良2048-2
京都丹後鉄道 公式ページ


酒蔵訪問 ハクレイ酒造 後編

京都府宮津市のハクレイ酒造の続きです。

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直売店「天の蔵(あまのくら)」です。

「天の蔵」の近くにある「蔵Sweets 白嶺舎(はくれいしゃ)」です。
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1897年建築の精米所を使用してスィーツの製造・カフェを行っていましたが、2018年12月に閉店したようです。スィーツの製造は継続されています。

「蔵Sweets 白嶺舎」脇に置かれている槽(ふね)です。
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昔はこの槽で酒を搾っていたのでしょう。

「天の蔵」の玄関です。
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店内の様子です。
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昔の通い徳利なども展示されています。
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冷蔵ガラスケースもあります。
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「蔵Sweets 白嶺舎」のロールケーキやショコラ・アイスなども販売しています。

仕込水「不動山水」の試飲も可能です。
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酒の試飲もできます!
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写真左より
白嶺(はくれい)Vivid 緑 Live naturally 純米吟醸無濾過原酒 生
<データー>純米吟醸生原酒、五百万石、精米歩合60%、アルコール分15度
白嶺 Vivid 赤 With passion! 純米吟醸無濾過原酒 生
<データー>純米吟醸生原酒、五百万石、精米歩合60%、アルコール分14度

「酸基醴酛(さんきあまざけのもと)」という製法で醸したチャレンジ酒。
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白嶺 Hakurei-03(ハクレイ ゼロスリー)純米吟醸原酒
<データー>純米吟醸原酒、五百万石、精米歩合60%、アルコール分16度
※酸基醴酛は、高温糖化された酛(酒母)に乳酸菌を加え育成させたものに酵母を加える(乳酸菌を育てることで乳酸を発生させる)という明治時代に考案された醸造方法。米と米麹を高温にして糖化を急速かつ効果的に行うことで約10日で酒母ができる。

続いて。
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写真左より
酒呑童子(しゅてんどうじ)生酛吟醸 純米吟醸
<データー>純米吟醸酒、精米歩合60%、アルコール分17~18度
酒呑童子 生酛原酒 純米
<データー>純米原酒、精米歩合65%、アルコール分17~18度

試飲後、お土産に購入した酒。5合(900ml)瓶!
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白嶺 しぼったそのまま 蔵出原酒
<データー>普通酒原酒、精米歩合70%、アルコール分18度

<ハクレイ酒造(はくれいしゅぞう)>京都府宮津市字由良949
ハクレイ酒造 公式ページ
京都丹後鉄道丹後由良駅から徒歩約7分


酒蔵訪問 ハクレイ酒造 前編

京都府宮津市のハクレイ酒造へ、行ってきました。

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1832年に北前船の船主だった新屋六右衛門(あたらしやろくうえもん、現在の中西家5代目)が酒造業を始め創業年としています。1869年に中西姓となり中西銘醸に変更、1964年にハクレイ酒造に社名変更しています。2018年に後継者難から事業承継を行い飲料メーカーの友桝(ともます)ホールディングス(佐賀県小城市)傘下となっています。代表銘柄は「白嶺(はくれい)」・「酒呑童子(しゅてんどうじ)」・「香田(こうでん)」です。

古い酒蔵が並んでいます。
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大正藏です。

創業当時の天保蔵と思われます。(未確認)
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事前に連絡し、日にちが合えば蔵見学が可能です。

この建物も酒蔵の一部なのでしょう。
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琺瑯(ほうろう)看板を見つけました!
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母屋への路地です。
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路地を進むと右手に仕込水が湧き出しています。
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由良ヶ岳中腹にある不動の滝から濾過・取水し600mのパイプラインで蔵まで流れ「不動山水」とよばれています。水質は硬度11.9mg/Lの超軟水で完全発酵は無理と思われた水でしたが、仕込みに使用したところ旺盛に発酵し辛口酒でも甘口酒でも自由に醸すことができ、現代の科学でも解明できないそうです。

井戸もあります。
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母屋です。
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母屋玄関には杉玉が吊るされています。
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後編に続きます。


北野御膳宮(きたのごぜんのみや)

京都府宮津市の北野御膳宮へ、行ってきました。

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創建の詳細は不明ですが、天王山(京都府宮津市)に城が築かれることになったためこの地に遷座した、森鴎外の小説「山椒大夫」の安寿(あんじゅ)と厨子王(ずしおう)で知られる安寿の霊をなぐさめるためにまつったなどと伝えられています。

手水鉢です。
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本殿です。
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本殿覆屋内の本殿です。
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いろんな神を勧請しているようですが、北野神社ともよばれているので、主祭神は菅原道真と思われます。(未確認)

本殿に向かって左隣に大川神社と刻まれた石碑があります。
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南約10㎞の地に大川神社(京都府舞鶴市)があるので、遥拝所かもしれません。(未確認)

大川神社と刻まれた石碑に向かって左隣にある祠です。
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何がまつられれいるのかは未確認です。

祠に向かって左手にある地蔵堂です。
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地蔵堂内にまつられている地蔵石仏です。
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<北野御膳宮(きたのごぜんのみや)>京都府宮津市由良996
京都丹後鉄道丹後由良駅から徒歩約9分



照国稲荷(てるくにいなり)神社

京都府宮津市の照国稲荷神社へ、行ってきました。

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1793年にこの地の村人によって建立されたと伝えられています。

鳥居です。
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鳥居の手前、左手に手水舎があります。
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鳥居から参道を進むと石段があり、先に本殿があります。
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別の角度から見た本殿です。
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本殿覆屋内の本殿です。
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1856年再建です。祭神は宇加魂神(うかのみたまのかみ=宇迦之御魂神)です。

石段の手前、右手にある不動明王像です。
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「孤独の不動明王像」といわれています。近くを流れる由良川から引き揚げられたと伝えられています。元は、本殿と同じ場所にまつられ、明治の神仏分離で石段の上から降ろされたと考えられています。

不動明王像に向かって左隣にある石碑です。
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「出羽三山開祖 蜂子皇子(はちのこおうじ)船出之地」と刻まれています。蜂子皇子は崇峻(すしゅん)天皇(第32代天皇)の皇子で、崇峻天皇が蘇我馬子に暗殺されたため宮中を脱出し、この地(由良湊)から船で北へ向かい山形県鶴岡市の八乙女浦(やおとめうら)に上陸、三本足の霊鳥に導かれ出羽三山(山形県鶴岡市など、月山・羽黒山・湯殿山)を開いたと伝えられています。

本殿に向かって左手にある建物です。
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社務所を兼ねていると思われます。(未確認)

<照国稲荷神社(てるくにいなりじんじゃ)>京都府宮津市由良
京都丹後鉄道丹後由良駅から徒歩約11分


海上自衛隊 北吸係留所(きたすいけいりゅうしょ)

京都府舞鶴市の海上自衛隊 北吸係留所へ、行ってきました。

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海上自衛隊 舞鶴地方隊北吸桟橋にある係留施設です。年に数回、一般公開やイベントが行われています。

受付を済ますと見学証が貸与されます。
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見学の予約は不要です。あらかじめ記入した入場申込書を持参するとスムーズです。入場申込書はこちらから→海上自衛隊舞鶴地方隊 見学に関して のページ

こんなカードも頂きました!
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岸壁には艦船が。
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護衛艦「せとぎり」です。

船首から見た「せとぎり」です。
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「せとぎり」の中央部分です。
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この日は雨で、途中で打ち切られましたが、船内の見学も行われていたそうです。

護衛艦「ひゅうが」です。
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護衛艦「せんだい」です。
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護衛艦「みょうこう」です。
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<海上自衛隊 北吸係留所(きたすいけいりゅうしょ)>京都府舞鶴市余部下1184
海上自衛隊 舞鶴地方隊 公式ページ
JR東舞鶴駅・JR西舞鶴駅・京都丹後鉄道西舞鶴駅から京都交通バス東西循環線で自衛隊桟橋前バス停下車、徒歩約3分


海軍記念館 後編

京都府舞鶴市の海軍記念館の続きです。

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第1展示室の入口です。主に幕末から大正時代までの史料を展示しています。

舞鶴鎮守府初代司令長官・東郷平八郎の書です。
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日露戦争(1904~1905年)中の日本海海戦(1905年)で、東郷平八郎が率いる連合艦隊の旗艦「三笠」に、この書の意味する「皇國(こうこく)の興廃(こうはい)此の一戦に在り 各員一層奮励努力せよ」Z旗(信号旗)を掲げたといわれています。

訓示棒です。
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こんな展示も!
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写真右は、1970~1992年頃にフィンランドで発売されていた「AMIRAALI(提督)」ビールで東郷平八郎がデザインされています。現在は、日本ビールが「東郷ビール」として発売しています。写真左の木枡にある「元帥(げんすい)」は鳥取県倉吉市の元帥酒造が、「山陰東郷(さんいん とうごう)」は、鳥取県東伯郡湯梨浜町の福羅(ふくら)酒造が醸している酒です。

第2展示室入口です。
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かつては皇族の控室として使われていた部屋だそうで、主に海軍や海軍機関学校に関する史料などが展示されています。

八幡大神の旗と艦の印章です。
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呂号第五十(ろごうだいごじゅう)潜水艦が出撃の都度、マストに掲げていた旗です。

艦の印章をアップで。
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「呂號第五十潜水艦長印」と彫られています。

儀礼刀です。
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天皇から賜る恩賜(おんし)の短剣です。
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機関学校首席卒業生にのみ授与されたそうです。

見学後、近隣で見つけた「東郷ビール」です。
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<海軍記念館(かいぐんきねんかん)>京都府舞鶴市余部下1190海上自衛隊舞鶴総監部内
海上自衛隊 舞鶴地方隊 公式ページ
JR東舞鶴駅・JR西舞鶴駅・京都丹後鉄道西舞鶴駅から京都交通バス東西循環線で造船所前バス停下車、徒歩約5分


海軍記念館 前編

京都府舞鶴市の海軍記念館へ、行ってきました。

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海上自衛隊舞鶴地方総監部内にある展示施設で、毎週土・日曜日と祝日に見学が可能です。(業務の都合で中止になる場合あり)

敷地入口にある詰所で見学受付。
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入館は無料で、少人数(19名以下)の場合は予約不要です。あらかじめ記入した入場申込書を持参するとスムーズです。入場申込書はこちらから→海上自衛隊舞鶴地方隊 見学に関して のページ

受付が済むと貸与される見学証です。
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通路を進んでいくと正面に舞鶴地方総監部庁舎が見えてきます。
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1901年に旧日本海軍の舞鶴鎮守府が置かれたのが始まりで、1952年の保安庁警備隊発足と同時に舞鶴地方隊が編成されています。

海軍記念館です。
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昭和天皇(第124代天皇)の行幸にあたり、1933年に建築されたもので、1964年に舞鶴地方総監部大講堂の一部を利用してオープンしています。

エントランス付近から見た舞鶴地方総監部庁舎です。
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エントランスホールに展示されている鐘です。
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写真左の鐘は巡洋艦「吾妻(あづま)」のもので、写真中央と右の鐘は駆逐艦「長月(ながつき)」のものです。

エントランス正面にある東郷平八郎(とうごうへいはちろう)胸像です。
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東郷平八郎は、舞鶴鎮守府の初代司令長官です。明治時代の日本海軍の指揮官として日清・日露戦争の勝利に大きく貢献し、最終階級は元帥海軍大将です。胸像は、1945年に進駐軍が舞鶴鎮守府を接収することになった際に、不遇な目にあうことを懸念して西舞鶴の埠頭の土の中に埋められていましたが、1963年に発見されたものです。

後編に続きます。


濱田屋(はまだや)

神戸市東灘区の濱田屋へ、行ってきました。

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神戸地元酒保存会協力店になっている酒販店で、灘酒を中心に、こだわりの酒を販売しています。店内には「濱田アルコール研究所」(飲食部)があり、販売されている酒や肴を購入して研究(飲食)することができます。

事前予約すると1,000円(税込)でこんな肴も。
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研究開始。兵庫県姫路市の壺坂(つぼさか)酒造。
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雪彦山(せっぴこさん)純米原酒 ひやおろし
<データー>純米酒、山田錦、精米歩合70%、アルコール分18度

「灘の生一本(なだのきいっぽん)」を飲み比べ。
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写真左より
白鹿(はくしか)灘の生一本」(兵庫県西宮市辰馬本家(たつうまほんけ)酒造)
<データー>純米酒、山田錦、精米歩合70%、アルコール分16~17度
剣菱(けんびし)灘の生一本」(神戸市東灘区剣菱酒造)
<データー>純米酒、山田錦、精米歩合75%、アルコール分17.5度
沢の鶴(さわのつる)灘の生一本」(神戸市灘区沢の鶴)
<データー>特別純米原酒、山田錦、精米歩合70%、アルコール分18.5度
菊正宗(きくまさむね)灘の生一本」(神戸市東灘区菊正宗酒造)
<データー>特別純米酒、兵庫恋錦、精米歩合70%、アルコール分16度
※兵庫恋錦は、山田錦とIM-106を交配し1972年育成された酒造好適米。

店内の保冷室で眠っていた酒。神戸市東灘区の浜福鶴銘醸。
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空蔵(くぞう)限定大吟醸 山田錦 にごり 生酒 2001BY
<データー>大吟醸生酒、山田錦、精米歩合40%、アルコール分16度
※浜福鶴銘醸は、2013年に小山本家酒造灘浜福鶴藏に社名変更。

神戸市東灘区の泉酒造で締め。
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仙介(せんすけ)特別純米無濾過生酒原酒
<データー>特別純米生原酒、五百万石・山田錦、精米歩合65%、アルコール分16度

<濱田屋(はまだや)>神戸市東灘区魚崎南町4-15-13
濱田屋 公式ページ
阪神魚崎駅から徒歩約5分、六甲ライナー魚崎駅から徒歩約6分


宮水庭園(みやみずていえん)

兵庫県西宮市の宮水庭園へ行ってきました。

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阪神大震災で被害を受けた、近隣の大関(おおぜき)・白鷹(はくたか)・白鹿(はくしか、辰馬本家酒造)の蔵元が修復・復興の証に整備完成し公開している庭園です。写真は大関の井戸です。(柵内への立ち入りはできません)

宮水発祥の地の石碑があります。
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宮水は、六甲山系の伏流水で酒造に適した水で、灘五郷の酒造にかかせない名水とされています。当初は「西宮の水」とよばれていましたが、略されて「宮水」になっています。

近づいて撮影した宮水発祥の地の石碑です。
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宮水は、1840年に櫻正宗の6代目当主・山邑太左衛門(やまむらたざえもん)が発見しました。ミネラル成分(カルシウム・カリウム)が多い中硬水で、酒造りの害となる鉄分が極端に少ない水(一般の水の鉄分含有量0.02ppm、宮水の鉄分含有量0.001ppm)です。

宮水発祥の地の石碑の近くにある梅の木井戸です。
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山邑太左衛門が宮水を発見したと伝えられる井戸です。

白鷹の井戸です。
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辰馬本家酒造の井戸です。
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近隣には他の酒蔵の井戸もあります。
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木谷(きたに)酒造(兵庫県西宮市)の井戸です。

近くにある白鹿クラシックスへ。
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辰馬本家酒造直営のレストラン・ショップです。この日は、西宮酒蔵ルネサンスのイベントが行われていて店頭で有料試飲が。

さっそく。
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黒松白鹿(くろまつはくしか)超特撰 純米大吟醸 JK-100
<データー>純米大吟醸酒、山田錦、精米歩合40%、アルコール分16~17度

もう1杯。
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白鹿クラシックス 西宮郷 大吟醸 生貯蔵酒
<データー>大吟醸酒、精米歩合50%、アルコール分13~14度

<宮水庭園(みやみずていえん)>兵庫県西宮市鞍掛町4など
阪神西宮駅から徒歩約10分、JR西宮駅から徒歩約20分
<白鹿クラシックス(はくしかくらしっくす)>兵庫県西宮市鞍掛町7-7
白鹿クラシックス 公式ページ
阪神西宮駅から徒歩約16分、阪急西宮北口駅南口・JR西宮駅南口から阪急バス24系統で東町バス停下車徒歩約6分


日本盛(にほんさかり)酒蔵通り煉瓦館 日本酒の日 感謝祭 後編

兵庫県西宮市の日本盛 酒蔵通り煉瓦館で開催された「日本酒の日 感謝祭」の続きです。

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杜氏(写真右)と前杜氏のお二人による「唎酒セミナー」が始まります。

まずは、日本盛の歴史について。
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日本盛は1889年に西宮企業会社として創業し、1893年に西宮企業、1896年に西宮酒造、2000年に日本盛に社名変更しています。1961年に日本酒の会社で初めてテレビコマーシャルを放映し「ニホンサカリはよいお酒」が流れたそうです。2015年に業界初の「生原酒ボトル缶」を発売しています。

続いて、灘五郷の歴史や日本酒の製造工程の解説。
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日本盛では、米は年間3,000t(玄米4,300t)以上使用し、6万石(1,080万ℓ)以上の原酒を製造しているそうです。

製造現場の動画もありました。
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生原酒ボトル缶を生んだ精密ろ過システム。
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いよいよ、本題の唎酒!
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日本酒の「色を見て」、「香りをかいで」、「味わう」。何度も聞いたセリフですが難しい・・。

そして実践。生原酒ボトル缶を唎酒!
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写真左より
「日本盛 生原酒ボトル缶 本醸造」
<データー>本醸造生原酒、精米歩合70%、アルコール分19~20度
「日本盛 生原酒ボトル缶 純米吟醸」
<データー>純米吟醸生原酒、精米歩合55%、アルコール分16~17度
「日本盛 生原酒ボトル缶 大吟醸」
<データー>大吟醸生原酒、精米歩合50%、アルコール分18~19度
「日本盛 生原酒ボトル缶 純米大吟醸」
<データー>純米大吟醸生原酒、精米歩合50%、アルコール分16~17度

そして、唎酒問題。唎酒した4つからどの酒かを当てます。
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正解して頂いたミニチュアボトルです。
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<日本盛 酒蔵通り煉瓦館(にほんさかり さかぐらどおりれんがかん)日本酒の日 感謝祭>2022年10/1・10/2 兵庫県西宮市用海町4-28
日本盛 酒蔵通り煉瓦館 公式ページ
阪神今津駅南口から徒歩約13分、JR西宮駅南口から徒歩約15分


日本盛(にほんさかり)酒蔵通り煉瓦館 日本酒の日 感謝祭 前編

兵庫県西宮市の日本盛 酒蔵通り煉瓦館で「日本酒の日 感謝祭」が開催され、行ってきました。

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日本盛は1889年創業で、代表銘柄は「日本盛」・「惣花(そうはな)」です。

日本盛 酒蔵通り煉瓦館です。
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2000年にオープンし、館内にはショップ・ガラス工房・レストランなどがあります。入館は無料です。

日本盛 酒蔵通り煉瓦館の奥に醸造蔵の本藏があります。
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一般の蔵見学は行っていませんが、この日は先着順の受付で28名のみ見学が可能でした。(各回7名×4回)

入口脇に置かれている菰樽です。
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エントランスの様子です。
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この日は、特別価格での日本酒やリキュール、産直の野菜などが販売されていました。

この日の目当ては2階!
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「杜氏による唎酒セミナー」が行われます。
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先着順で、各回24名×3回行われます。

無事に受講証を入手!
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開始時間まではパネルなどを見学。
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後編に続きます。


なら泉勇斎(ならいずみゆうさい)

奈良市の「なら泉勇斎」へ、行ってきました。

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奈良酒に特化した酒販店で、奈良県内の28蔵約120種類の酒を販売しています。店内には有料試飲カウンターがあります。

奈良県御所市の千代(ちよ)酒造。
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櫛羅(くじら)純米大吟醸 山田錦 生モト仕込 一火原酒
<データー>純米大吟醸酒、山田錦、精米歩合50%、アルコール分16度

この日はサクッと。もう1杯、千代酒造で締め。
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篠峯(しのみね)ろくまる 雄町 純米吟醸 無濾過生酒 晩秋旨酒
<データー>純米吟醸生酒、雄町、精米歩合60%、アルコール分16度

<なら泉勇斎(ならいずみゆうさい)>奈良市西寺林町22
なら泉勇斎 公式ページ 
近鉄奈良駅から徒歩約8分、JR奈良駅から徒歩約10分


春日大社 若宮神社「お砂持ち行事」と本殿特別参拝 その6

奈良市の春日大社 若宮神社で行われた「春日若宮お砂持ち」行事と本殿特別参拝の続きです。

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東回廊の途中にある影向門(ようごうもん)から再び中に入ります。影向門近くにある徳川綱吉の生母・桂昌院(けいしょういん)寄進の灯籠です。鋳銅製で1697年に寄進したものです。

中門(ちゅうもん)です。
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本殿の直前にある楼門で、左右に約13mの御廊が伸びます。中門・御廊は1613年建築で重要文化財です。本殿特別参拝では楼門前から参拝ができます。中門の奥に、向かって右から第一殿(祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと))、第二殿(祭神・経津主命(ふつぬしのみこと))、第三殿(祭神・天児屋根命(あめのこやねのみこと))、第四殿(祭神・比売神(ひめがみ))があります。

中門に向かって右・東御廊隅に遥拝所があります。
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本殿第一殿に向かって右手にある手力雄(たちからお)神社、飛来天(ひらいてん)神社を遥拝します。

東御廊にある直江兼続(なおえかねつぐ)寄進の釣灯籠です。
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1600年に寄進したものです。

中門に向かって左手に内侍殿(ないしでん)があります。
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若宮神社の造替期間中は祭神(天押雲根命(あめのおしくものみこと))が内侍殿内の移殿(うつしどの)に遷座されています。2022年10/28に本殿遷座祭が行われ、祭神は移殿から若宮神社本殿へ遷座します。

別の角度から見た内侍殿です。
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かつては、春日祭に当たって神前で奉仕をする内侍(女性)が控えていた建物です。1382~1385年建築で重要文化財です。

内侍殿と西御廊の間にある捻廊(ねじろう)です。
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内侍殿から御廊をむすぶ渡り階段で、かつては登廊(とうろう)とよばれていたようです。斜めに階段が付けられ、柱や棰(たるき、祖屋根を受ける材)・桁などのほとんど部材が捻じれをもって建てられています。1707~1709年に東甚五郎(ひだり じんごろう)が建築したと伝えられています。左甚五郎は日光東照宮(栃木県日光市)の眠り猫を作ったと伝えられています。

捻廊の柱です。
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長方形や正方形ではなく、ひし形の柱です。

内侍殿の南にある直会殿付近から見た中門などです。
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参拝後、「白鹿みくじ」を!
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大吉!参拝のご利益でしょうか。
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<春日大社 若宮神社「お砂持ち行事」と本殿特別参拝>2022年10/1~10/10 奈良市春日町160
春日大社 公式ページ
JR奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通バス春日大社本殿行きで下車すぐ、近鉄奈良駅から徒歩約30分


春日大社 若宮神社「お砂持ち行事」と本殿特別参拝 その5

奈良市の春日大社 若宮神社で行われた「春日若宮お砂持ち」行事と本殿特別参拝の続きです。

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南門前に着き、本殿特別参拝に向かいます。南門は1179年建築で重要文化財です。

南門手前にある「出現石」です。
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神が降臨したと伝わる磐座(いわくら)で、赤童子(若宮神社の祭神・天押雲根命(あめのおしくものみこと))が出現したと伝わる説、772年に落雷で落下した社額を埋葬し、穴をふさぐために置かれた石という額塚説など諸説あります。

「出現石」から少し南、若宮神社への参道に石が見えます。
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「如意石(にょいせき)」や「さぐり石」とよばれていて、「出現石」から目をつぶって「如意石」までたどりつくと願いが叶うといわれています。

南門を入ると正面に幣殿(へいでん)・舞殿(ぶでん)があります。
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春日大社には拝殿は無く、一般の参拝はここから行います。1650~1652年建築で重要文化財です。

幣殿・舞殿の様子です。
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写真手前(西)が舞殿で神楽を行うための建物で、現在は雨天時に神楽や舞楽を奉納する場所になっています。写真奥(東)が幣殿で、天皇の供物である御幣物を納める建物で格天井(ごうてんじょう)になっています。

幣殿・舞殿の奥の林檎の庭(りんごのにわ)です。
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祭典の際に舞楽や神楽が行われる庭です。高倉(たかくら)天皇(第80代天皇)が献木した林檎の木があったためこの名がついたと伝わっています。現在の木(写真左)は昭和に植えられたものだそうです。写真奥は直会殿で春日祭には勅使の直会(祭事のあと神酒や供物を下げて行う宴)を行います。1650~1652年建築で重要文化財です。

別の角度から見た幣殿・舞殿、直会殿などです。
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写真右奥の巨木は樹齢約1,000年ともいわれ「社頭の大杉」とよばれています。

東回廊の様子です。
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1596~1615年建築で、重要文化財です。御蓋山(みかさやま)自体がご神体のため、できるだけ山を削らず社殿などを建築しているので回廊も傾斜地に建てられています。そのため連子窓(れんじまど)は平行四辺形になっています。

東回廊の途中にある影向門です。
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この門も平行四辺形になっています。

影向門を出て左(北)に進むと御蓋山浮雲峰(うきぐものみね)遙拝所に進みます。
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回廊で東北の場所だけが板葺きの築地塀になっています。鬼門にあたるためとも伝えられています。

御蓋山浮雲峰遙拝所です。
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浮雲の峰は白鹿の背に乗った武甕槌命(たけみかづちのみこと、春日大社本殿第一殿の祭神)が降り立った場所です。

その6に続きます。


春日大社 若宮神社「お砂持ち行事」と本殿特別参拝 その4

奈良市の春日大社 若宮神社で行われた「春日若宮お砂持ち」行事と本殿特別参拝の続きです。

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若宮神社が見えてきます。この日は報道の撮影が行われていました。石段を上がり若宮神社手前の拝舎(はいのや)でお祓いを受けたあと、通常は神職しか入ることが許されない内院に進み持参した白砂を本殿の周囲に納めます。(写真撮影は禁止)

白砂を納めた後、撮影を許可された場所から見た若宮神社です。
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1863年建立で重要文化財です。祭神は、天押雲根命(あめのおしくものみこと)です。現在は移殿(うつしどの)にまつられていて、2022年10/28に本殿遷座祭(正遷宮)が行われます。

若宮神社本殿は鳥居や周囲の瑞垣(みずがき)と朱の色が違います。
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一般の神社では「鉛丹(えんたん)」という赤系統の顔料が使われますが、若宮神社本殿は「本朱(ほんしゅ)」という水銀朱の粉を使った質の高い貴重な顔料で塗られています。「本朱」で塗られた社殿は、春日大社本殿(第一殿~第四殿)と若宮神社本殿の5つだけだそうです。

若宮神社本殿に向かって左手にある通合神社です。
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祭神は、通合神(つうがふのかみ)で若宮神社初代神主の中臣祐房朝臣の霊だそうです。社殿は造替中で移殿にまつられています。

若宮神社に向かって右手にある手力雄神社です。
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祭神は、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)です。同じく、社殿は造替中で移殿にまつられています。

若宮神社の手前に本殿に向かい合うように横長の建物があります。
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写真手前(南)が神楽殿、中央が御廊(おろう)、右(北)が細殿(ほそどの)で、3つが合わさり1棟になっています。1605年建立で重要文化財です。ちょうどこの日(2022年10/3)にしめ縄の架け替えが20年ぶりに行われていました。

若宮神社の近く(南)にある夫婦大国社(めおとだいこくしゃ)です。
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若宮神社の手水屋で1633年頃建築で重要文化財です。内部に大国主命(おおくにぬしのみこと)・須勢理姫命(すせりひめのみこと)がまつられています。大国主夫妻がまつられているのは日本で唯一だそうです。

夫婦大国社から春日大社本殿特別参拝へ向かいます。
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春日大社本殿と若宮神社の間にある参道(おあいみち)の途中にある本宮神社遙拝所(ほんぐうじんじゃようはいしょ)です。本宮神社は御蓋山(みかさやま)の山頂・浮雲の峰(禁足地)にまつられているそうです。浮雲の峰は、白鹿の背に乗った武甕槌命(たけみかづちのみこと、春日大社本殿第一殿の祭神)が降り立ったとされています。

その5に続きます。


春日大社 若宮神社「お砂持ち行事」と本殿特別参拝 その3

奈良市の春日大社 若宮神社で行われた「春日若宮お砂持ち」行事と本殿特別参拝の続きです。

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雄と雌の鹿が刻まれた石灯籠の近くにある石灯籠です。春日大社の境内には約3,000の灯籠があり、そのうち石灯籠は約2,000基ある4
いわれています。その中に「春日大明神」と刻まれた石灯籠が神職の方の案内によると15基あるそうで、4基見つけると長寿になる、長者になるといわれているそうです。

風化で見えにくいですが、「春日大明神」と刻まれています。
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さらに参道を少し進むと右手にある石灯籠です。
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こちらの石灯籠は刻まれている「春日大明神」がはっきりと見えます!これで2基目!

参道左にある着到殿(ちゃくとうでん)です。
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916年建立で室町時代に再建された建物で重要文化財です。かつては天皇の行在所として用いられた建物で、春日祭の際に本殿での「勅使参向之儀」に先立って、式次第を確認される「着到之儀」が行われます。

着到殿内の様子です。
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「お砂持ち行事」に使う白砂が樽に入って置かれています。

樽に入っている白砂を袋に入れます。
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白砂を入れた袋を持って若宮神社に向かいます。
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着到殿の近くにある石灯籠です。
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少し見えにくいですが、写真中央の石灯籠に「春日大明神」が刻まれています。これで3基目。

3基目の石灯籠に向かって右手にある石灯籠です。
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写真奥の石灯籠に「春日大明神」が刻まれています。これで4基目。長寿か長者に当確?!

その4に続きます。


春日大社 若宮神社「お砂持ち行事」と本殿特別参拝 その2

奈良市の春日大社 若宮神社で行われた「春日若宮お砂持ち」行事と本殿特別参拝の続きです。

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車舎(くるまやどり)前で神職の方から春日大社の歴史や式年遷宮の説明がありツアーが開始。春日大社は平城京鎮護のため、国譲りを達成した武甕槌命(たけみかづちのみこと)を鹿島(かしま)神宮(茨城県鹿嶋市)から招き御蓋山(みかさやま)にまつったのが始まりで、768年に社殿を造営して武甕槌命を第一殿に、香取(かとり)神宮(千葉県香取市)から招いた経津主命(ふつぬしのみこと)を第二殿に、枚岡(ひらおか)神社から招いた天児屋根命(あめのこやねのみこと)・比売神(ひめがみ)を第三殿・第四殿にまつり創建しています。写真は二之鳥居で、ここから先は高貴な方でも歩いて参拝するよう石段になっているそうです。

石段を上がり参道を進むと左手に伏鹿手水所(ふせしかのてみずしょ)があります。
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まずここで、手と口を清めます。

伏鹿手水所に向かって左手に祓戸(はらえど)神社があります。
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1006年にはまつられていたという記録が残っていますが、770年に創建したと伝わる古社です。

祓戸神社です。
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祭神は瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)で、心身を清めるために本殿の参拝前には必ず参拝します。

神職の方と一緒に参拝。
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天皇の勅使もここで「祓戸の儀」を行ってから本殿へ進むそうです。

祓戸神社の手前にある石灯篭です。
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室町時代初期作と考えられています。

伏鹿手水所から少し参道を進むと分かれ道が。
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分かれ道には扇形に敷石があり、 要の部分の石が剣の形になっているので剣先道(けんさきみち)とよばれています。 武甕槌命は藤原氏の氏神で、春日祭の際には藤原姓の人は写真左の道を進み参拝するそうです。また、昔から先端の石は踏んではいけないと伝えられているそうです。

分かれ道のポイントに並ぶ石灯籠です。
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写真一番手前の石灯籠の下部には雄と雌の鹿が彫刻され、臥鹿(がろく)型灯籠とよばれています。互いに抱き合う姿が彫られているとも伝えられ、この石灯籠を見つけると恋愛運がアップするとか!

石灯籠に刻まれている雄鹿です。
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石灯籠に刻まれている雌鹿です。
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その3に続きます。


春日大社 若宮神社「お砂持ち行事」と本殿特別参拝 その1

奈良市の春日大社 若宮神社で「春日若宮お砂持ち」行事が行われ、行ってきました。

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春日大社の摂社・若宮神社は1003年に春日大社本殿の床に水の塊ができ、その中から神が誕生し本殿第四殿に入ったと記録され、1135年に若々しい優れた霊験でより人々を救す力を発揮して頂こうと現在地に社殿を造営して遷宮したとされています。20年ごとに式年造替(しきねんぞうたい)が行われ、現在の社殿は1863年建立で重要文化財です。明治時代以降、不定期で造替となりますが、今回(第43次)より式年造替に戻すべく2021年から実施、2022年9月に修繕工事が完了、総仕上げとして参拝者の手で若宮内院に白砂を納める「お砂持ち」行事が実施(2022年10/1~10/10)されています。

春日大社一之鳥居です。
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1638年再建で重要文化財です。高さ約7.75mで2008年に解体修理が行われています。

一之鳥居付近から見た参道の様子です。
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春日大社本殿までは約1.3㎞あります。

参道途中には若宮正遷宮(しょうせんぐう)を知らせる門のようなものが。
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参道を進むと右手にある車舎(くるまやどり)です。
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天皇や勅使が参拝の際に牛車や御所車などを入れた車庫です。859年に創建され、現在の建物は1632年建立で重要文化財です。

車舎内には奉納された菰樽が置かれています。
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豊祝(ほうしゅく)」(奈良市豊澤酒造)、「升平(しょうへい)」(奈良市八木酒造)、「春鹿(はるしか)」(奈良市今西清兵衛商店)、「長龍(ちょうりょう)」(奈良県北葛城郡広陵町)、「歓喜光(かんきこう)」(奈良県香芝市澤田酒造)、「梅乃宿(うめのやど)」(奈良県葛城市)、「金鼓(きんこ)」(奈良県香芝市)が奈良県の酒です。

この日は予約していた「お砂持ち行事」と本殿特別参拝のツアーへ。
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まずは受付。
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檜皮寄進申込書に記入します。

頂いたお砂持ち袋などです。
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その2に続きます。


浅野日本酒店 Umeda

大阪市北区の「浅野日本酒店 Umeda」へ、行ってきました。

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梅田と扇町の間にある純米酒専門の酒販店で、店内には立ち飲みカウンターが併設されています。

立ち飲みカウンターから瓶を眺めるだけでワクワク!
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まずは、お得な利き酒セット。内容は毎週変更されます。
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この日は、兵庫県加西市の富久錦。写真左より
富久錦(ふくにしき)晩秋の播磨路 純米吟醸 ひやおろし
<データー>純米吟醸酒、兵庫夢錦・山田錦、精米歩合60%、アルコール分17度
裏 富久錦 TYPE-1 生酛純米 山田錦 試験醸造品
<データー>純米酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分16度
裏 富久錦 TYPE-2 生酛純米 兵庫夢錦 試験醸造品
<データー>純米酒、兵庫夢錦、精米歩合60%、アルコール分16度

奈良県桜井市の今西酒造。
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みむろ杉(みむろすぎ)ろまんシリーズ Dio Abita(ディオ アビータ)
<データー>特定名称表記無し 原酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分13度
※Dio Abitaは「神宿る」

滋賀県甲賀市の美冨久(みふく)酒造を燗酒で。
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三連星(さんれんせい)2017酒造年度産 純米吟醸 加水火入れ
<データー>純米吟醸、滋賀渡船6号、精米歩合55%、アルコール分16度

締めは、和歌山県海南市の平和酒造を燗酒で。
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紀土-KID-(きっど)純米吟醸酒 ひやおろし
<データー>純米吟醸酒、五百万石、精米歩合55%、アルコール分15度

お土産に奈良県御所市の油長(ゆうちょう)酒造の酒を。
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風の森(かぜのもり)ALPHA 1
<データー>純米生原酒、秋津穂、精米歩合70%、アルコール分14度

もう1つ、お土産。大阪府泉佐野市の北庄司(きたしょうじ)酒造店の逸品。
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「荘の郷(しょうのさと)酒粕入り 焼きねぎ味噌」

<浅野日本酒店 Umeda(あさのにほんしゅてん うめだ)>大阪市北区太融寺町2-17
浅野日本酒店 公式ページ
大阪メトロ東梅田駅または扇町駅6番出口から徒歩約10分、JR天満駅から徒歩約12分


酒蔵訪問 櫻正宗(さくらまさむね) 後編

神戸市東灘区の櫻正宗の続きです。

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2階の通路から見たエントランスホールの様子です。写真では見えにくいですが、照明部分には桜の花びらの模様が浮き上がっています。

通路には昔からのボトルが展示されています。
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櫻正宗の6代目・山邑太左衛門は西宮(兵庫県西宮市)の水(宮水(みやみず))が高品質の酒を生み出すことを発見しています。また、1906年には櫻正宗の酵母が協会1号酵母として全国に頒布されています。

酒器も展示されています。
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2階通路の先にある呑処「三杯屋」です。
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店内では酒を楽しんで飲むよう1日3杯までになっています。25種類の「櫻正宗」があり、全種類を飲むと称号(段位)を授かることができます。(初回にスタンプカードが貰えます)さらに奥にはレストラン「酒蔵ダイニング櫻宴」があります。

1階のショップの様子です。
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冷蔵ガラスケース内に斗瓶が置かれています。
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斗瓶の酒は唎酒セットで楽しむことができます。(量り売りも行っています)
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写真左より
櫻正宗 純米原酒 灘の生一本
<データー>純米原酒、山田錦、精米歩合70%、アルコール分未確認
櫻正宗 金稀(きんまれ)超特撰 純米吟醸
<データー>純米吟醸酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分16~17度
櫻正宗 櫻華一輪(おうかいちりん)大吟醸酒
<データー>大吟醸酒、山田錦、精米歩合35%、アルコール分15~16度

<櫻正宗(さくらまさむね)>神戸市東灘区魚崎南町5-10-1
櫻正宗 公式ページ
阪神魚崎駅から徒歩約6分、六甲ライナー魚崎駅から徒歩約8分


酒蔵訪問 櫻正宗(さくらまさむね) 前編

神戸市東灘区の櫻正宗へ、行ってきました。

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1625年に荒牧村(兵庫県伊丹市)で「荒牧屋」という屋号で創醸を開始、1717年に灘・魚崎(神戸市東灘区)に移転、初代・山邑太左衛門(やまむらたざえもん)を名乗り創業年としています。代表銘柄は「櫻正宗」です。写真は1994年に竣工し、醸造を行っている櫻喜蔵(はなのきぐら)です。一般の蔵見学は行っていませんが、毎年11月に酒蔵開放イベントが開催され蔵見学会が実施されています。(2020年・2021年は商品の販売のみで蔵見学会は実施無し)

櫻喜蔵の東側に「櫻正宗記念館 櫻宴(さくらえん)」があります。
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1792年建造の木造酒蔵・内蔵がありましたが、1995年の阪神淡路大震災で倒壊、跡地に建築されて1998年にオープンしています。

入口手前に置かれている菰樽です。
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エントランスホールです。
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1階にショップ・カフェコーナー、2階に展示コーナー・呑処・レストランがあります。入場は無料です。

エントランスホールに飾られている看板です。
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正宗」は臨済宗の経典「臨済正宗」に由来し、1840年に「せいしゅう」が「清酒(せいしゅ)」に通じる事から酒銘としています。その後、「まさむね」という呼び名で一般定着したと伝えられています。1884年に商標の登録を申請しましたが、多くの酒蔵で「正宗」が使用され代名詞として認められず、国花である櫻をつけ「櫻正宗」が登録商標になっています。

階段を上がった通路には、昔の酒蔵の写真が展示されています。
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映像紹介コーナーでは大正時代の酒蔵の様子も!
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展示コーナーです。
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昔の酒造道具が展示されています。
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琺瑯看板や昔のポスターも展示されています。
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後編に続きます。


酒蔵訪問 小山本家(こやまほんけ)酒造 灘浜福鶴蔵(なだはまふくつるくら) 後編

神戸市東灘区の「小山本家酒造 灘浜福鶴蔵」の続きです。

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浜福鶴吟醸工房1階のショップの様子です。

無料試飲コーナーもあります。
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この日は4種類の酒の試飲が行われています。内容は定期的に変更されます。

1種類目。
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空蔵(くぞう)純米吟醸原酒 山田錦 ひやおろし
<データー>純米吟醸原酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分16度

2種類目。
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浜福鶴(はまふくつる)灘の生一本
<データー>純米原酒、HYOGO SAKE85、精米歩合75%、アルコール分17度

3種類目。
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限定 浜福鶴 仕込参號 純米吟醸 生原酒
<データー>純米吟醸生原酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分17度

4種類目。
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浜福鶴 柚子日和 日本酒仕込みリキュール
<データー>リキュール、アルコール分7度

有料の「きき酒処」もあります。
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メニューは定期的に変更されます。

期間限定セットを。
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2種類の酒のクリームチーズのおつまみがついています。

期間限定セットの酒、1種類目。
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浜福鶴 生酛 純米酒 辛口
<データー>純米酒、精米歩合75%、アルコール分15度

期間限定セットの酒、2種類目。
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浜福鶴 純米吟醸 旨口
<データー>純米吟醸酒、精米歩合60%、アルコール分15度

<小山本家酒造 灘浜福鶴蔵(こやまほんけしゅぞう なだはまふくつるくら)>神戸市東灘区魚崎南町4-4-6
小山本家酒造 灘浜福鶴蔵 公式ページ
阪神魚崎駅または六甲ライナー南魚崎駅から徒歩約10分


酒蔵訪問 小山本家(こやまほんけ)酒造 灘浜福鶴蔵(なだはまふくつるくら) 前編

神戸市東灘区の小山本家酒造 灘浜福鶴蔵へ、行ってきました。

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1957年に福鶴酒造として創業、2013年に小山本家酒造(さいたま市、1808年創業)と合併して、小山本家酒造 灘浜福鶴蔵に社名変更しています。代表銘柄は「浜福鶴(はまふくつる)」・「空蔵(くぞう)」です。

浜福鶴吟醸工房です。
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1995年の阪神淡路大震災で木造蔵が全壊したため、酒造りの全工程を公開する四季醸造蔵として1996年に建築されています。入場は無料です。

入口には杉玉が吊るされています。
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入口を入って右手にある階段を上がると蔵見学ができます。
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予約は不要で自由に見学できます。10名以上の団体の場合は事前予約すると案内人による説明を受けることができます。

通路には、震災前の木造酒蔵の写真が展示されています。
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醸造工程が案内パネルで紹介されています。
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上段に現代の工程、下段に昔の工程が描かれていて、比較できるようになっています。

蔵の様子は、通路からガラス越しに見ることができます。
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酒母室の様子です。

製麴室(せいぎくしつ=麴室(こうじむろ))です。
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後編に続きます。