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旧 奈良監獄(ならかんごく) その3

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

奈良市の旧 奈良監獄の続きです。
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庁舎の手前、右手(北)にある北倉庫です。食料の保管などに使われていたそうです。現在は監獄資料館になっています。

監獄資料館の様子です。
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別の角度(北西側)から見た北倉庫です。
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北倉庫の北にある医務所・病監です。
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別の角度から見た医務所・病監です。
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医務所・病監の入口です。
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医務所・病監内部の様子です。
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医務所内の診察室です。
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医務所内の歯科処置室です。
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他に、レントゲン室や調剤室なども設けられています。

医務所・病監入口付近から見た庁舎です。
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医務所・病監の北にある病舎・第六寮です。
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医務所や病舎の近くには、病人への配慮で緑が広がります。

病舎・第六寮の北にある隔離病舎です。
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精神を疾患(障害)した患者が大声を出したり暴れた場合に使ったそうです。

隔離病舎の北にある牢舎です。
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江戸時代の奈良奉行所にあった牢舎で、資料として移築されたものです。キリギリスをいれる虫かごに似ていることから「ギス監」とよばれていたそうです。

その4に続きます。


旧 奈良監獄(ならかんごく) その2

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

奈良市の旧 奈良監獄の続きです。
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表門付近から見た敷地内(西側)の様子です。表門の正面には庁舎があります。

庁舎です。
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赤れんが造の2階建です。

別の角度から見た庁舎です。
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庁舎中央部分です。
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左右対称に半円アーチ窓や櫛型窓などが並びます。

庁舎中央部の上部です。
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銅板造りの屋根がとがった尖塔(せんとう)になっています。ロンバルト帯とよばれる歯型の装飾が尖塔を引き立てています。

庁舎に向かって左部分です。
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庁舎に向かって右部分の上部です。
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庁舎からは左右に渡り廊下・倉庫が延びます。
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庁舎に向かって左部分の渡り廊下です。

渡り廊下です。
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たくさんの光を取り込むようになっていますが、幅広の開口部を作ることは難しく、建築家のこだわりを感じるそうです。

庁舎の手前、左手(南)にある倉庫です。
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倉庫の南側にある拘置監(拘置所)です。
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その3に続きます。


旧 奈良監獄(ならかんごく) その1

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

奈良市の旧 奈良監獄。
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1908年に建築された旧・監獄です。1922年に奈良刑務所、1946年に奈良少年刑務所に改称し2017年3/31に廃庁(閉庁)されています。敷地内の建造物17棟などが重要文化財に指定されています。写真は表門です。

表門には「奈良少年刑務所」の表札が残っています。
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表門中央部分の上部です。
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奈良監獄は、東京駅や大阪市中央公会堂などを設計した辰野金吾(たつのきんご)のもと建築を学んだ山下啓次郎(やましたけいじろう)が設計しています。ジャズピアニスト・山下洋輔氏の祖父です。

円塔部分です。
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ドーム型の屋根は腐食しないようモルタルで覆われているそうです。窓の鉄格子は建設当時のものだそうです。

別の角度から見た円塔です。
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敷地内から見た表門です。
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表門は2階建てで、円筒内部の階段が2階部分につながっているそうです。上部にはロンバルト帯とよばれる歯型の装飾があります。

内部から見た表門の入口です。
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表門の窓です。
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別の角度から見た表門です。
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その2に続きます。


なら泉勇斎(ならいずみゆうさい)

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

奈良市の「なら泉勇斎」。
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奈良酒に特化した酒販店で、奈良県内の28蔵約120種類の酒を販売しています。

今回の目玉はコレ!
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日本酒の原点といわれる「菩提泉(ぼだいせん)」を奈良県の8蔵が共同で醸造して約450年ぶりに復活た酒。清酒発祥の地といわれる正暦寺(しょうりゃくじ、奈良市)で仕込んだ酒母・菩提酛(ぼだいもと)、仕込水は正暦寺の石清水、原料米は正暦寺産の露葉風(つゆはかぜ、奈良県酒造好適米)で、室町時代の醸造技術書の「御酒之日記」を参考に、甕仕込み、段仕込みをせず菩提酛を直接搾っています。

有料試飲で!今回の販売者は奈良市の倉本酒造。
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菩提泉 2021
<データー>純米酒、露葉風、精米歩合80%、アルコール分15度

続いて、倉本酒造。
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写真左より
金嶽(きんがく)ぬきおとし にごり酒
<データー>普通酒生原酒、アルコール分20度
金嶽 しぼりたて
<データー>普通酒生原酒、アルコール分20度

2本飲み比べで締め。
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写真左より
千代の松(ちよのまつ)純米 つぶつぶ 生」(奈良県宇陀市芳村酒造)
<データー>純米生原酒、精米歩合60%、アルコール分18度
神韻(しんいん)純米酒 無濾過生原酒 ひとめぼれ70」(奈良県天理市増田酒造)
<データー>純米生原酒、ひとめぼれ、精米歩合70%、アルコール分16~17度

<なら泉勇斎(ならいずみゆうさい)>奈良市西寺林町22
なら泉勇斎 公式ページ 
近鉄奈良駅から徒歩約8分、JR奈良駅から徒歩約10分


和食 ダイニング拓(たく)

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

奈良市の「和食 ダイニング拓」。
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餅飯殿(もちいどの)センター街の中にある飲食店です。

冷蔵ガラスケース内の酒をセルフで。
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猪口(20ml)1杯・100円~楽しむことができます。(酒器の大きさで値段が変わります)

秋田市の新政酒造。
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新政(あらまさ)No.6 X-type 生酒 2020
<データー>純米生原酒、精米歩合45%、アルコール分13度

同じく、新政酒造。
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新政 No.6 R-type 生酒 2020-2021
<データー>純米生原酒、精米歩合65%、アルコール分13度

もう1杯、新政酒造。
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陽乃鳥(ひのとり)PRIVATE LAB 2020-2021
<データー>貴醸酒、美山錦、精米歩合65%、アルコール分13度
※貴醸酒は仕込水の一部を酒に代えて醸した酒。

奈良県御所市の油長(ゆうちょう)酒造。
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風の森(かぜのもり)ARPHA 7 2021 feat. LAMP BAR
<データー>純米生原酒、山田錦、精米歩合非公表、アルコール分17度

三重県鈴鹿市の清水清三郎商店。
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作(ざく)純米大吟醸 新酒
<データー>純米大吟醸酒、精米歩合50%、アルコール分15度

三重県名張市の木屋正(きやしょう)酒造。
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而今(じこん)特別純米 にごりざけ生
<データー>特別純米生酒、五百万石・山田錦、精米歩合60%、アルコール分16度

宮城県仙台市の仙台井澤家勝山酒造で締め。
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戦勝政宗(せんしょうまさむね)特別純米
<データー>特別純米酒、ひとめぼれ、精米歩合55%、アルコール分15度

<和食 ダイニング拓(たく)>奈良市橋本町32
和食 ダイニング拓 公式ページ
近鉄奈良駅から徒歩約5分、JR奈良駅から徒歩約15分


呑み亭 都姫(みやこひめ)

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

奈良市の「呑み亭 都姫」。
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奈良県天理市の増田酒造の直営店です。増田酒造は1625年創業で代表銘柄は「都姫(みやこひめ)」・「神韻(しんいん)」です。

店内の様子です。
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大きなコの字型のカウンターがあり、2021年夏頃までは立ち呑みで店名も「立ち呑み亭 都姫」でした。

現在は椅子が置かれ、店名も改称したようです。
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入口上部には神棚がまつられ酒?などが供えられています。
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置いている日本酒は、もちろん増田酒造醸。
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生原酒が約180m・450円(税込)~とリーズナブル。

この日はサクッと1杯だけ。
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神韻(しんいん)純米酒 無濾過生原酒 ひとめぼれ70
<データー>純米生原酒、ひとめぼれ、精米歩合70%、アルコール分16~17度

<呑み亭 都姫(のみてい みやこひめ)>奈良市大宮町5-278-1
近鉄新大宮駅から徒歩約2分


YAMATO Craft Beer SWITCH

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

奈良市の「YAMATO Craft Beer SWITCH」。
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近鉄奈良駅構内に2021年7/1にオープンした大和醸造の直営の無人店舗です。

店内の様子です。
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大和醸造LINE公式アカウントの登録が必要ですが、決済からビールを注ぐところまですべてセルフで完結します。

購入した商品と同じ商品が入っているサーバーを選びます。
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カップをセットしてQRコードをビールサーバーにかざすと自動的に注がれます。
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はじまりの音 IPA
<データー>ビール、アルコール分8度

<YAMATO Craft Beer SWITCH>奈良市東向中町29
大和醸造 公式ページ
近鉄奈良駅構内(東改札側)


日本酒うなぎだに離れ

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

大阪市中央区の日本酒うなぎだに離れ。
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心斎橋パルコの近くにある「日本酒うなぎだに」の2号店です。

店内の様子です。
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カウンター席の他に、4人掛けのテーブル席と3人掛けのテーブル席が1つずつと2人掛けのテーブル席が3つあります。

カウンター席からは、在庫の酒を眺めることができます。
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さっそく。
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写真左より
日高見(ひたかみ)純米 初しぼり」(宮城県石巻市平孝(ひらこう)酒造)
<データー>純米生酒、蔵の華、精米歩合60%、アルコール分16~17度
手取川(てどりがわ)冬 純米 辛口」(石川県白山市吉田酒造店)
<データー>純米原酒、五百万石・山田錦、精米歩合60%、アルコール分15度

大阪府豊能郡能勢町の秋鹿酒造。
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秋鹿(あきしか)霙もよう(みぞれもよう)純米吟醸生原酒 仕込七号
<データー>純米吟醸生原酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分17度

茨城県日立市の森島酒造で締め。
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森嶋(もりしま)純米大吟醸 雄町 しぼりたて 生酒
<データー>純米大吟醸生原酒、雄町、精米歩合50%、アルコール分15度

<日本酒うなぎだに離れ>大阪府中央区東心斎橋1-17-2
大阪メトロ心斎橋駅5番または6番出口から徒歩約3分
※まん延防止等重点措置のため2022年3/6まで休業


石切劔箭(いしきりつるぎや)神社 その5

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

大阪府東大阪市の石切剣箭神社の続きです。
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石切剣箭神社上之社址の石碑に向かって左手に進むと「石切の御滝」への石段があります。以前は石段の先へ行けたのですが、この時は注連縄で結界がされているようなので進むのを断念しました。

「石切の御滝」と思われる場所です。
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滝行を行う場所と思われます。

「石切の御滝」への石段近くに婦道(ふどう)神社があります。
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婦道神社です。
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日本武尊(やまとたけるのみこと)の后・弟橘姫命(おとたちばなひめ)と饒速日尊(にぎはやひのみこと)の后・御炊屋媛(みかしきやひめ=登美夜毘売(とみやびめ))をまつっています。

婦道神社に向かって左手に旧・登美霊社があります。
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御炊屋媛がまつられていましたが、社殿の既存が激しく、2018年に婦道神社に合祀されています。

別の角度から見た旧・登美霊社です。
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婦道神社の近くにある祠です。
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本社で授かった祈亀(いのりがめ)で祈願し、願いが叶うとこの池に御礼亀(おれいがめ)を納めるそうです。

旧・登美霊社の手前から坂を少し下ると八大龍王社があります。
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八代龍王社です。
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1650年に上之社がこの地に遷座される以前から、この地を守る神としてまつられていたと考えられています。

八代龍王社の近くにある茶室です。
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上之社鳥居近くにある旧・石切夢観音堂です。
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石切劔箭神社の宗教法人である神道石切教が宗教施設として建築されたもののようですが、現在は一部が解体され、廃墟のようになっています。(立入禁止)

<石切剣箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)>大阪府東大阪市東石切町1-1-1(本社)
石切剣箭神社 公式ページ
近鉄新石切駅から徒歩約9分、近鉄石切駅南出口から徒歩約15分(本社)
大阪府東大阪市上石切町1-10-24(上之社)
近鉄石切駅南出口から徒歩約9分


石切劔箭(いしきりつるぎや)神社 その4

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

大阪府東大阪市の石切剣箭神社の続きです。
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石切剣箭神社(本社=下之社)から東へ約1㎞の上之社(かみのしゃ)へ向かいます。近鉄奈良線のガードをくぐり坂道を登っていくと注連柱があります。

注連柱から参道を進むと鳥居が見えてきます。
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上之社は、紀元前659年に物部氏や穂積氏の祖とされる可美真手命(うましまでのみこと=宇摩志麻遅命(うましまぢのみこと))が父の饒速日尊(にぎはやひのみこと)を生まれ育った宮山の地にまつったのが始まりと伝えられています。1650年に宮山から現在地に遷座、1905年に本社に合祀されますが、1972年に再興されています。※宮山の地(上之社から北東へ約2㎞の山中)には石切剣箭神社元宮があります。

上之社鳥居です。
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鳥居からは石段の参道が続きます。

石段を上がる途中、右手に手水舎があります。
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手水舎からは、さらに急な石段が続きます。
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石段の上部から見た参道の様子です。
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石段の正面にある上之社拝殿です。
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石切上ノ宮ともよばれているようです。

拝殿の奥にある本殿です。
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室町時代に建築された本社の旧本殿を移築したものです。祭神は、饒速日尊荒御魂(あらみたま)と可美真手命荒御魂です。

本殿に向かって左手にある石切剣箭神社上之社址の石碑です。
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1905年に本社に合祀される以前はこの地に本殿があったのでしょうか。(未確認)

その5に続きます。


石切劔箭(いしきりつるぎや)神社 その3

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

大阪府東大阪市の石切剣箭神社の続きです。
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穂積神霊社に向かって左手に穂積殿があります。1974年の建設に際し発掘調査が行われ、7世紀頃に神宮寺として建立された法通寺の基壇や回廊が見つかっています。法通寺で信仰を集めていたと伝えられる穂積地蔵尊が安置され毎月7・17・27日に参拝できます。また、宝物殿には12世紀頃作で重要美術品の太刀・石切丸や三角縁神獣鏡などが収蔵されています。毎年春と秋に公開されます。(2022年は5/15・5/16、10/21・10/22公開予定)

穂積殿に向かって左脇にまつられている一願成霊尊です。
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一生に一度だけの願い事をかなえてくれるそうです。

本殿に向かって左手脇から乾明神(いぬいみょうじん)社へ向かいます。
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本殿に向かって左手奥にある乾明神社です。
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乾明神社です。
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江戸時代中期に飢饉と重税にあえぐ人々の代表となり直訴して処刑された庄屋を、應𢶜乾幸護(おうよういぬいさぢもり)大明神としてまつっています。

本殿に向かって左手にある神輿殿です。
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神輿殿に向かって左手にある神楽殿です。
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本殿に向かって右手にある授与所です。
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授与所に向かって右手にある祈祷殿です。
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祈祷殿に向かって右手にある庭園です。
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その4に続きます。


石切劔箭(いしきりつるぎや)神社 その2

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

大阪府東大阪市の石切剣箭神社の続きです。
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本殿の手前、参道左手にある水神社です。天水分神(あめのみくまりのかみ)・罔象女神(みつはのめのかみ)の水を司る2柱をまつっています。罔象女神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)が火産霊(ほむすび)を産み陰部を火傷して苦しんでいる際に、尿から生まれた神です。

本殿の手前、参道右手に五社明神社があります。
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五社明神社です。
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恵比須大神、大国主大神、住吉大神、稲荷大神、八幡大神をまつっています。

五社明神社に向かって左隣に神武社があります。
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神武社です。
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神武天皇(初代天皇)が東征の際に、高天原の神々に戦勝を祈願して巨石を高々と蹴り上げ武運を占ったとされ、蹴り上げたと伝わる巨石を御霊代(みたましろ)としてまつっています。

神武社に向かって左隣にある遥拝所です。
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本殿に向かって右手に穂積神霊社への参道があります。
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穂積神霊社の鳥居です。
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穂積神霊社です。
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明治初期に第104代宮司が子弟教育のために開いた穂積堂(1970年焼失)にまつられていた御神霊を、穂積神霊社として再びまつったものです。

穂積神霊社の鳥居の手前にある祠です。
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たくさんの亀の置物があります。昔は亀の甲羅に願いを書き水神社の池に放つと願いがかなったとされたそうです。現在は授与所で祈亀(いのりがめ)を授かり、一緒に渡される神に願い事を書き、小さくたたんで祈亀のお腹部分に納めて祈願し、願いが叶うと上之社(かみしょしゃ)の池に御礼亀(おれいがめ)を納めるそうです。

その3に続きます。


石切劔箭(いしきりつるぎや)神社 その1

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

大阪府東大阪市の石切剣箭神社。
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創建の詳細は不明ですが、紀元前659年に物部氏や穂積氏の祖とされる可美真手命(うましまでのみこと=宇摩志麻遅命(うましまぢのみこと))が父の饒速日尊(にぎはやひのみこと)をまつったのが始まり(上之社(かみのしゃ))で、崇神(すじん)天皇(第10代天皇)の時代(古墳時代)に可美真手命をまつった(下之社(しものしゃ=現・本社)と伝えられています。写真は二の鳥居で、一の鳥居は二の鳥居から南へ徒歩約2分の場所にあります。

二の鳥居から進むと石段・注連柱があり、先に絵馬殿が見えます。
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絵馬殿(楼門)です。
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節分の日には、2階から餅と福豆がまかれるそうです。(2022年は中止)

絵馬殿屋根にある劔(つるぎ)と箭(や=矢)です。
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天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である饒速日尊は、天照大神から大和の国を治めるために、布都御魂(ふつのみたま)という剣と天羽々矢(あめのはばや)を携えて降臨したとされています。饒速日尊が亡くなった後を継いだ可美真手命は、神武天皇(初代天皇)が大和へ来た際に偽者と疑いますが、神武天皇も同じ天羽々矢を携えており、どちらも子孫であることが証明され神武天皇が国づくりを始め、可美真手命は物部氏として天皇の側近として仕えたと伝えらえています。

絵馬殿にまつられている神像です。
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絵馬殿からは、さらに参道が続きます。
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三の鳥居です。
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三の鳥居から参道を進むと右手に手水舎があります。
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参道正面にある本殿です。
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1905年に饒速日尊が合祀され、祭神は饒速日尊と可美真手命です。石切劔箭は「神の力が強固な岩を切り裂き貫き通すほど偉大」という意味で、威力は「でんぼ(腫れ物)」を治してくれると信じられ、がん封じの神として「お百度参り」をされている方が多いです。

拝殿手前、参道左手にあるご神木です。
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その2続きます。


六華苑(ろっかえん) その5

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

三重県桑名市の六華苑の続きです。
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洋館・和館の南には主庭園(日本庭園)が広がります。国の名勝に指定されています。

主庭園側から見た洋館・和館です。
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建築当初は、池の水は揖斐川と繋がり川の干満の変化に合わせて池の水位が変わる「汐入り庭園」だったそうです。

和館の北西側には離れ屋があります。
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1938年建築で、当初の屋根は桧皮葺(ひわだぶき)だったそうです。

別の角度から見た離れ屋です。
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苑内の北西隅にある稲荷社です。
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大正時代初頭(1914年頃)に建築されたものです。事業繁栄・家内安全を祈った鎮守社だそうです。

稲荷社に向かって右手(東)にある旧高須御殿です。
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旧高須藩(岐阜県海津市)陣屋にあった御殿の一部を1912年に奥庭の離れ座敷として移築されたものです。

別の角度から見た旧高須御殿です。
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旧高須御殿の東にある番蔵棟です。
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衣類や諸道具など日常使用するものを収納していたそうです。

番蔵棟の東にある二番蔵です。
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当初は内玄関棟と接続され、日常使用する食器などを収納していたそうです。

<六華苑(ろっかえん)>三重県桑名市桑名663-5
六華苑 公式ページ
JR・近鉄・養老鉄道桑名駅東口から徒歩約18分


六華苑(ろっかえん) その4

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

三重県桑名市の六華苑の続きです。
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洋館につながる和館をめぐります。和館の二の間です。

二の間から見た庭園の様子です。
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一の間・次の間です。
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一の間です。
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来客用の座敷として使用されていたそうです。

一の間から見た庭園の様子です。
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和館の奥(西)に一番蔵があります。
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一番蔵の扉です。
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接客用の調度品などを収納していたそうです。

一番蔵付近から見た和館の様子です。
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その5に続きます。


六華苑(ろっかえん) その3

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

三重県桑名市の六華苑の続きです。
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洋館2階、玄関の真上にある寝室です。洋館2階はプライベートスペースで、他に書斎・居間などがあります。

寝室の南隣にある書斎です。
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書斎の西隣にある居間です。
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居間の暖炉です。
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居間の北側壁面には衣装ダンスが設けられています。
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ふすまが付けられ和風な感じになっています。

書斎・居間からは南側のサンルームへ通じています。
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サンルームから見た和館です。
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洋館2階にある予備室です。
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実際には使用人の部屋として使われていたそうです。

洋館2階の応接室です。
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塔屋の2階部分です。

応接室手前には塔屋階上への階段があります。
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塔屋は4階建てです。残念ながら見学ができるのは2階部分までです。

その4に続きます。


六華苑(ろっかえん) その2

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

三重県桑名市の六華苑の続きです。
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洋館の玄関側から見て左手(南)にある客間です。1880年頃作の応接セットが置かれています。

客間の暖炉です。
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タイルの色が素敵です!

客間の照明です。
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別の角度から見た客間です。
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客間から南側へ出るとベランダが広がります。
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客間に隣接して西側にある食堂です。
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客間とは違い落ち着いた色調で統一されているそうです。

洋館の玄関側から見て右手にある応接室です。
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塔屋の1階部分です。窓は塔屋の形に合わせて曲面に仕上げられ、ガラスも同様に曲げられています。

塔屋の外観です。
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玄関ホールから洋館2階へ続く階段です。
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階段の手すりは、建築したジョサイア・コンドルが凝ったデザインの1つだそうです。

手すりにはハート矢印形の透かしが施されています。
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その3に続きます。


六華苑(ろっかえん) その1

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県桑名市の六華苑。
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1913年に完成した実業家の2代目・諸戸清六(もろとせいろく)の邸宅で、1990年に諸戸家から建物の寄贈を受けた桑名市が1991年に敷地を購入、整備工事を行い1993年から六華苑の名称で一般公開しています。写真は入口の長屋門です。

長屋門から道なりに進むと正面に洋館があります。
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明治政府が欧化政策の一環として1883年に建設した鹿鳴館(ろくめいかん、1940年取り壊し、現・東京都千代田区)を設計したイギリス人建築家・ジョサイア・コンドルが1911年に手がけ、1913年に竣工した建物です。

別の角度から見た洋館です。
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洋館の奥に和館が見えます。

別の角度から見た・洋館・和館です。
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和館は大工・伊藤末次郎が建築し1912年に上棟しています。

なんと!洋館と和館は直に繋がっています。
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洋館・和館とも重要文化財です。

洋館・和館の内部見学が可能です。
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館内への入口となる内玄関棟です。

内玄関から廊下を進むと左手に洋館ホールがあります。
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写真中央が洋館の玄関です。

洋館玄関側から見たホールです。
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写真中央が洋館と和館の接続部分で、赤い絨毯の先が和館の畳廊下です。

洋館ホールから繋がる和館の畳廊下です。
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洋館ホールにある電話室です。
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明治・大正時代は電話を所有しているのは裕福な家のみで、電話がある家は電話室を設けていたそうです。

電話室に向かって左隣にあるトイレです。
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創建当初から水洗トイレで、床や腰掛には輸入タイルが使用されています。

その2に続きます。


桑名 七里の渡し(しちりのわたし)

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県桑名市の桑名 七里の渡し。
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東海道五十三次の41番目の宿場・宮宿(みやしゅく、名古屋市熱田区)から42番目・桑名宿への海上路で、1616年に始まり距離が7里(約27km)であったことから名称となっています。渡し船の所要時間は約4時間と伝えられています。

当時の桑名渡し口の様子(伊勢参宮名所図会)です。(案内板を撮影したものです)
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舟番所・高札場・本陣などがあり桑名宿の中心として栄えていたそうです。

現在の七里の渡し跡です。
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1959年の伊勢湾台風で甚大な被害を受け、その後、堤防が築かれています。

渡し跡にある大鳥居です。
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「伊勢国 一の鳥居」とよばれています。伊勢神宮の式年遷宮ごと(20年ごと)に内宮の宇治橋(三重県伊勢市)外側の鳥居を移して建て替えられています。現在の鳥居は2015年に建て替えられたものです。

渡し跡にある水門統合管理所です。
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2003年建築で、桑名城の蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)を復元しています。蟠龍は天に昇る前のうずくまった龍のことだそうです。

水門統合管理所2階に展示されている蟠龍です。
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蟠龍櫓は蟠龍をかたどった瓦が置かれたことから名付けられたそうです。

2階から見た揖斐川・長良川です。
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細い中洲の手前が揖斐川、奥が長良川です。

<桑名 七里の渡し(くわな しちりのわたし)>三重県桑名市船馬町
JR・近鉄・養老鉄道桑名駅東口から徒歩約19分


住吉(すみよし)神社

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県桑名市の住吉神社。
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この辺りは木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)を利用した海運の拠点港で、その1つの船溜まりである住吉浦の廻船業者たちが航海の安全を祈り、1715年に住吉大社(大阪市住吉区)から分霊を勧請して創建しています。2003年に揖斐川改修整備があり現在地に移転しています。

一の鳥居から参道を進むと左手に手水鉢があります。
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さらに参道を進むと二の鳥居があります。
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社殿や鳥居は太陽の軌道に合わせて再建され、鳥居の二本の柱の真ん中を昇る初日の出が見られるそうです。元旦限定のお守りや御朱印の授与を行っているようです。

参道正面にある三の鳥居・拝殿です。
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2003年に建て替えられたものです。住吉三神(底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うはつつのおのみこと))と息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)です。

境内から見た揖斐川です。
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細い中洲の奥が長良川、その奥には「なばなの里」(三重県桑名市、写真中央左辺り)がある中洲があり、その先(東)には木曽川が流れています。写真中央左は長良川河口堰や国道1号線です。

<住吉神社(すみよしじんじゃ)>三重県桑名市住吉町
JR・近鉄・養老鉄道桑名駅東口から徒歩約18分


桑名宗社(くわなそうしゃ) 後編

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。

三重県桑名市の桑名宗社の続きです。
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拝殿に向かって右手奥に皇大神宮御分霊社があります。

皇大神宮御分霊社です。
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神社司庁から特別な許可を受け、1876年に天照大御神(あまてらすおおみかみ)の分霊を勧請して創建しています。

皇大神宮御分霊社に向かって右隣に桑名東照宮があります。
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桑名東照宮です。
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1615年の大坂夏の陣の際に、徳川家康の命で救出された豊臣秀頼の正室・千姫(2代将軍・徳川秀忠の子)は江戸に向かう途中、桑名藩主・本多忠政(本多忠勝の子)の子・本多忠刻(ほんだただとき)のもてなしを受け、後に忠刻と結婚します。1617年に千姫がい徳川家康に感謝の意を込め東照宮を勧請して創建したものです。

桑名東照宮に向かって右手に春日稲荷神社があります。
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春日稲荷神社です。
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1825年に伏見稲荷大社(京都市伏見区)から分霊を勧請して創建しています。

拝殿に向かって左手に母山神社があります。
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母山神社です。
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1907年に近隣にあった玉鉾神社などを合祀しているようです。

拝殿の手前、参道右手にある陽石です。
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戦前にはこの陽石の横に樟の枯木があり、その前面が大きく割れ性器崇拝のご神木として崇拝されていたそうです。

拝殿に向かって右手にある社務所です。
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※訪問時は修復作業中。

社務所に向かって右隣にある授与所です。
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<桑名宗社(くわなそうしゃ)>三重県桑名市本町46
桑名宗社 公式ページ
JR・近鉄・養老鉄道桑名駅東口から徒歩約16分


桑名宗社(くわなそうしゃ) 前編

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県桑名市の桑名宗社。
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桑名宗社は、桑名神社と中臣神社の両社を合わせた総称です。桑名神社は創建の詳細は不明ですが、927年にまとめられた延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)に記載がある古社です。中臣神社は769年に藤原不比等が氏神である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)から春日大社(奈良市)に迎える際に通った旧蹟に創祀され、1289年に桑名神社の境内に遷座しています。写真は青銅鳥居(一の鳥居)で1667年建立です。

青銅鳥居の手前、左手にある「しるべいし」です。
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「迷い児石」ともいわれ、子どもが迷子になると左側面の「たづぬるかた」に子供の特徴や服装などを書いた紙を貼り、心当たりのある人は右側面の「おしゆるかた」に子どもを見た場所などを書いて貼っていたそうです。

青銅鳥居から参道を進むと楼門(随神門)があります。
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1995年再建です。

楼門付近から見た参道の様子です。
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楼門から参道を進むと左手に手水舎があります。
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参道を進むと二の鳥居があり、奥に拝殿が見えます。
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参道正面にある拝殿です。
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1954年再建です。建物は1つですが拝所は2つに分かれています。向かって左が中臣神社、右が桑名神社の拝所です。

拝殿に奉納されている菰樽です。
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宮の雪(みやのゆき)」(三重県四日市市宮崎本店)です。「キンミヤ焼酎」で知られる蔵です。

拝殿の奥、右手にある桑名神社本殿です。
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祭神は、天津彦根命(あまつひこねのみこと)・天久々斯比乃命(あめのくくしひのみこと)です。

拝殿の奥、左手にある中臣神社本殿です。
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祭神は、天日別命(あめのひわけのみこと)で、1296年に春日四柱神を合祀しています。

後編に続きます。


海蔵寺(かいぞうじ)

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県桑名市の海蔵寺。
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創建の詳細は不明ですが、1574年頃の創建と伝えられています。永平寺(福井県吉田郡永平寺町)を本山とする曹洞宗の寺院です。

山門を入って進むと正面にある本堂です。
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本尊は、十一面観世音菩薩像です。

本堂に向かって左手に、宝暦治水薩摩義士墓所があります。
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1753年に木曽川・長良川・揖斐川の木曽三川下流域を水害から守るため、江戸幕府が財力を蓄えていた薩摩藩に治水工事を命じます。薩摩藩は家老・平田靭負(ひらたゆきえ)を総奉行に着工から1年3か月の短期間で完成しますが、過労や疫病・幕府への抗議の自害などで85名が命を失い、責任を取って平田靭負も自害(公的には病死)したと伝えられています。

宝暦治水薩摩義士墓所です。
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中央に平田靭負の供養塔があり、供養塔を取り囲むように24名の薩摩義士24名の墓があります。(平田靭負墓所は京都市伏見区大黒寺)

境内に千本松原の松の切り株が展示されています。
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宝暦治水工事で薩摩藩士が植えたとされる千本松原(岐阜県海津市)に生えていた松の木です。千本松原で最も幹が太く「守り松」とよばれていた松の木でしたが、2006年に枯れて伐採され、国土交通省木曽川下流河川事務所の厚意で寄贈されたものです。

<海蔵寺(かいぞうじ)>三重県桑名市北寺町10
海蔵寺 公式ページ
JR・近鉄・養老鉄道桑名駅東口から徒歩約10分


浄土寺(じょうどじ)

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県桑名市の浄土寺。
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1049年に海中より出現した地蔵尊を安置したのが始まりで、伊勢桑名藩初代藩主・本多忠勝が1601年から行った「慶長の町割り」といわれる町の整備で現在地へ移転したと伝えられています。

山門から参道を進むと左手に手水鉢があります。
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参道正面にある本堂です。
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本尊は阿弥陀如来像です。

本堂の手前、参道左手にある地蔵堂です。
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本堂の手前、参道右手にある庭園です。
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江戸時代、門前に「飴忠(あめちゅう)」という飴屋があり、毎夜、女の人が飴を買いに来るようになりますが、売り上げを勘定すると木の葉が一枚混ざります。主人が女の人の後をつけると浄土寺の墓地で消え、翌朝に寺の住職と共に墓地に行くと真新しい墓から赤ん坊の泣き声が聞こえ、墓を掘ると女の人に抱かれた赤ん坊を見つけます。幽霊が飴で赤ん坊を育てていて、住職と主人は女の人を手厚く葬り、赤ん坊はすくすくと育ったという幽霊飴の話が伝わっています。毎年8/23・8/24には境内で幽霊飴が販売されます。(京都市東山区の「みなとや幽霊子育飴本舗」にも同様の話が伝わっています。)

本堂に向かって左手に本多忠勝本廟があります。
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徳川家康に仕え、,酒井忠次・榊原康政・井伊直政とならんで徳川四天王の1人です。生涯に57回も合戦に参加しますが、かすり傷一つ負わなかったと伝えられる武将です。

本多忠勝本廟です。
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近隣の桑名城跡(九華(きゅうか)公園)にある本多忠勝像です。
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桑名城跡です。
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堀の一部と海沿いには石垣が残っています。

<浄土寺(じょうどじ)>三重県桑名市清水町45
JR・近鉄・養老鉄道桑名駅東口から徒歩約13分


桑名別院 本統寺(くわなべついん ほんとうじ)

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県桑名市の桑名別院本統寺。
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1570年に織田信長に対抗する石山本願寺(大坂本願寺)の拠点として本願寺第11代・顕如(けんにょ)が建て今寺とよばれた地に、1596年に本願寺第12代・教如(きょうにょ)が開創しています。

山門です。
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境内の堂宇は1945年の桑名空襲で焼失し1950年の再建です。

山門を入ると左手にある鐘楼堂です。
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山門の正面にある本堂です。
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本尊は阿弥陀如来像です。

山門の左手にある庭園です。
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池の奥にある石碑(写真中央)は芭蕉句碑で「冬牡丹 千鳥よ雪の ほととぎす」と刻まれています。1684年に松尾芭蕉がこの地で詠んだものです。

鐘楼近くにある親鸞聖人像です。
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戦災で焼失を免れましたが、笠には焼夷弾が貫通してできた小さな穴があるそうです。

本堂の手前、右手にある庫裏です。
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<桑名別院 本統寺(くわなべついん ほんとうじ)>三重県桑名市北寺町47
JR・近鉄・養老鉄道桑名駅東口から徒歩約13分


安達本家(あだちほんけ)酒造

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県三重郡朝日町の安達本家酒造。
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1910年に安達常右衛門が醸造を開始し創業年としています。代表銘柄は「富士の光(ふじのひかり)」・「清鷹(きよたか)」です。

蔵の外観です。
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富士の光」は、めでたい初夢の「一富士、二鷹、三なすび」に由来しているそうです。「清鷹」も「二鷹」に由来しているのかも(未確認)

蔵への入口でしょうか。
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残念ながら、この日は休業のようでどなたもいません・・。

北西側から見た蔵の外観です。
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2014年には「清(せい)」という新ブランドを立ち上げています。

南西側から見た蔵の外観です。
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同じく南西側から見た蔵の外観です。
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残念ながら酒は手に入れることができませんでした・・。

<安達本家酒造(あだちほんけしゅぞう)>三重県三重郡朝日町縄生2107-1
近鉄伊勢朝日駅から徒歩約2分


浄泉坊(じょうせんぼう)

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県三重郡朝日町の浄泉坊。
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1199年に御厨神明社(みくりやしんめいしゃ、現・小向(おぶけ)神社)の別当寺(神宮寺)として建立した正治寺が始まりで、1567年に織田信長の兵により焼失、1603年に伊勢氏の末裔・伊勢慶昭が再興したと伝えられています。

山門です。
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東海道に面していて、扉や屋根瓦などに徳川家の家紋が入っているため、参勤交代の際に大名が駕籠から降りて一礼したと伝えられています。

山門の手前、参道右手にある本堂の鬼瓦です。
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1991年に本堂屋根の修復を行った際の記念として安置されています。

山門を入って左手にある鐘楼です。
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山門から参道を進むと正面にある本堂です。
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1910年再建です。本尊は阿弥陀如来像です。

本堂に向かって右手にある書院玄関です。
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書院玄関の手前にある庭園です。
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本堂の手前、右手にある庫裏です。
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<浄泉寺(じょうせんじ)>三重県三重郡朝日町小向955
JR朝日駅から徒歩約9分


酒蔵訪問 稲垣(いながき)酒造場

京都府・大阪府・兵庫県などで「まん延防止等重点措置」が実施中です。感染防止に向けた取り組みを続けていきましょう。
以前に訪問して紹介できていない寺社・飲食店などを紹介します。

三重県三重郡朝日町の稲垣酒造場。
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1883年に米の販売を営んでいた初代・稲垣孫右衛門が酒造業を始め創業年としています。代表銘柄は「御山杉(みやますぎ)」・「月の真珠(つきのしんじゅ)」です。「御山杉」は、伊勢神宮の敷地内に樹生するご神木・御山杉から命名しています。

蔵の外観です。
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一般の酒蔵見学は行っていません。

蔵への入口です。
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三重県で一番小さな酒蔵だそうです。

ショップがあります。
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自販機でも酒の購入が可能です。
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お土産に購入した酒です。
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御山杉 純米吟醸 生
<データー>純米吟醸生原酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分17~18度

<稲垣酒造場(いながきしゅぞうじょう)>三重県三重郡朝日町柿2174
稲垣酒造場 公式ページ
JR朝日駅から徒歩約4分