fc2ブログ

天酒会2020年第1回日本酒勉強会 その1

大阪市北区の「酒とチーズと自由と ENERGY」で「天酒会2020年第1回日本酒勉強会」が開催され、行ってきました。

s-DSC02607.jpg
天酒会は、「天満で日本酒を勉強する会」の略で、2019年末までは大阪市北区の前田酒店で「前田酒店日本酒勉強会」を行っていました。前田酒店を慕う個人やその知人が集まって概ね月1回開催していましたが、前田酒店が2020年2月に店舗更新期に伴い閉店となることから、名称・会場を変更しての開催になりました。写真は会場の「酒とチーズと自由とENERGY」入口です。

「酒とチーズと自由とENERGY」の様子です。
s-DSC09108_20200131091022c9f.jpg
時間制で自由に楽しめるセルフスタイルの日本酒バーです。肴は持ち込み制です。(ケータリング利用可)

最初に座学が15分程度あります。(↓資料はクリックで拡大できます)
s-DSC02721.jpg
今回は、「清酒と日本酒の違い」について、学びました。従来は日本酒は日本固有の酒で清酒、みりん、どぶろくなどを含めた酒の総称で、日本酒の中に清酒があるイメージでしたが、2015年に地理的表示で日本酒が指定され、原料の米・米こうじは国内産、日本国内で製造されたもののみに日本酒と表記できることとなり、清酒の中に日本酒があるイメージに変わっています。

座学の中では、料理酒やみりんを原料としたリキュールの試飲も。
s-DSC02573.jpg
料理酒は塩が加えられ飲めないようにしている(不可飲処理)ので酒類にはあたらなく、飲むと吐き出したくなるほど塩辛いです・・。

座学の後は、恒例の「きき酒チャレンジ大会」。
s-DSC02552_20200131085751dd9.jpg
今回は「酒とチーズと自由とENERGY」の店主・papaさんがセレクトした酒で、説明や進行も協力されています。

始めに、1~4の番号ラベルが貼られた4種類の酒を飲みます。
s-DSC02554.jpg
中に入っている酒の銘柄は不明で、香りや味の特徴を解答用紙にメモします。

続いて、A~Dのアルファベットのラベルが貼られた酒を飲みます。
s-DSC02557_20200131085754cda.jpg
同じく中に入っている酒の銘柄は不明ですが、1~4の番号ラベルが貼られた酒と同じものが入っています。飲んだあとメモを参考に同じものを組み合わせます。(2=C、4=Aなど)

全員が飲んだあと、4種類の酒の紹介。
s-DSC02560_20200131085755a4d.jpg

「きき酒チャレンジ大会」の酒、1種類目、2種類目。
s-DSC02571_20200131094320fb9.jpg
写真左より
刈穂(かりほ)山廃純米 超辛口」(秋田県大仙市秋田清酒)
<データー>純米酒、精米歩合60%、アルコール分16度
笑四季(えみしき)Sensation GOLD 生酒」(滋賀県甲賀市笑四季酒造)
<データー>特定名称表記無し、精米歩合50%、アルコール分16度

同じく、3種類目、4種類目。
s-DSC02572.jpg
刈穂 山廃純米 生原酒 番外品
<データー>純米生原酒、精米歩合60%、アルコール分19度
田中六五(たなかろくじゅうご)純米 山田錦 なま」(福岡県糸島市白糸酒造)
<データー>純米生酒、山田錦、精米歩合65%、アルコール分16~17度

その2に続きます。


浅野日本酒店 Umeda

大阪市北区の「浅野日本酒店 Umeda」へ、行ってきました。

s-DSC02523.jpg
梅田と扇町の間にある純米酒専門の酒販店です。

店内には立ち飲みカウンターがあり、昼11時から昼飲みできます。
s-DSC02524.jpg
「きき酒セット」が平日18時、土日祝16時まで630円(税別)とお得です。

週替わりでフェアを行っています。
s-DSC02527.jpg
この日は、宮城県大崎市の一ノ蔵(いちのくら)フェア。酒蔵や酒の特長などが細かく紹介されています。(↑クリックで拡大できます)

まずはフェア商品の「きき酒セット」・「一ノ蔵 THE限定セット」
s-DSC02526.jpg
写真左より
一ノ蔵 スパークリング純米酒
<データー>純米酒、ササニシキ、精米歩合55%、アルコール分14度
一ノ蔵 特別純米 しぼりたて生原酒
<データー>特別純米生原酒、ササニシキ、精米歩合55%、アルコール分17度
一ノ蔵 貴醸酒 Again(あがいん)
<データー>貴醸酒、トヨニシキ・他、精米歩合70%、アルコール分16~17度
※貴醸酒は仕込水の一部に清酒を使用して醸造した酒、「Again」は「再び」と宮城の方言「あがいん=召し上がれ」の意

もう1杯、一ノ蔵。
s-DSC02542_20200128173944623.jpg
一ノ蔵 円融(えんゆう)山廃 特別純米酒
<データー>特別純米酒、ササニシキ、精米歩合60%、アルコール分15度

立ち飲みカウンター冷蔵ガラスケースを見ていると、さらに飲みたくなります。
s-DSC02534.jpg

奈良県香芝市の大倉本家を燗酒で。燗酒は錫(すず)の酒器で提供されます。
s-DSC02541.jpg
金鼓(きんこ)濁酒(だくしゅ)秋冬バージョン 伝承水酛仕込み 生酒
<データー>濁酒(どぶろく)、精米歩合70%、アルコール分12度

滋賀県甲賀市の美冨久酒造で締め。
s-DSC02545_20200128173946f01.jpg
三連星(さんれんせい)純米吟醸 山田錦 中取り 無濾過生原酒
<データー>純米吟醸生原酒、山田錦、精米歩合55%、アルコール分17度

<浅野日本酒店 Umeda(あさのにほんしゅてん うめだ)>大阪市北区太融寺町2-17
浅野日本酒店 facebook
大阪メトロ東梅田駅または扇町駅から徒歩約10分、JR天満駅から徒歩約12分


第16回浜福鶴(はまふくつる)吟醸工房蔵開きの会 その3

神戸市東灘区の小山本家酒造灘浜福鶴蔵で開催された「第16回浜福鶴吟醸工房蔵開きの会」の続きです。

s-DSC02508_202001281609424e7.jpg
「利き酒大会」の様子です。

最初に飲む銘柄が分かる酒。1種類目。
s-DSC02490_20200128160934726.jpg
浜福鶴 小山屋又兵衛 大吟醸
<データー>大吟醸酒、山田錦、精米歩合40%、アルコール分17度

2種類目。
s-DSC02492.jpg
七ツ梅(ななつうめ)特別純米酒 生酛仕込 山田錦
<データー>特別純米酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分15度

3種類目。
s-DSC02493_20200128160937fc5.jpg
空蔵(くぞう)純米大吟醸45 愛山
<データー>純米大吟醸酒、愛山、精米歩合45%、アルコール分16度

4種類目。
s-DSC02494.jpg
浜福鶴 生酛 純米 辛口
<データー>純米酒、精米歩合75%、アルコール分15度

次にA~Dのラベルが貼られた酒を飲み同じものを組み合わせます。
s-DSC02500.jpg

「利き酒大会」の結果が出るまで、さらにショップで購入した酒を。
s-DSC02482_202001281609313e1.jpg
写真左より
七ツ梅(ななつうめ)特別純米酒 生酛仕込 山田錦
<データー>特別純米酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分15度
浜福鶴 大吟醸 備前雄町
<データー>大吟醸酒、雄町・他、精米歩合50%、アルコール分15度
米治(よねじ)純米大吟醸 生 にごり
<データー>純米大吟醸生酒、山田錦、精米歩合45%、アルコール分16度

もう1本。
s-DSC02483_20200128160933e97.jpg
空蔵 純米吟醸生原酒 雄町
<データー>純米吟醸生原酒、雄町、精米歩合60%、アルコール分17度

正解が掲示されます!
s-DSC02511.jpg
残念ながら全問正解ならず・・。まだまだ酒行(修行)が足りません。

「きき酒大会」参加で頂いた猪口です。
s-DSC02610_20200128160945fe3.jpg

<第16回浜福鶴(はまふくつる)吟醸工房蔵開きの会)>2020年1/18・1/19 小山本家酒造灘浜福鶴蔵(神戸市東灘区魚崎南町4-4-6)
小山本家酒造 灘浜福鶴蔵 公式ページ
阪神魚崎駅または六甲ライナー南魚崎駅から徒歩約10分


第16回浜福鶴(はまふくつる)吟醸工房蔵開きの会 その2

神戸市東灘区の小山本家酒造灘浜福鶴蔵で開催された「第16回浜福鶴吟醸工房蔵開きの会」の続きです。

s-DSC02476_202001281036153a7.jpg
ショップで販売した酒を購入して飲みます。写真左より
浜福鶴(はまふくつる)令和元年新酒しぼりたて 魚崎八幡宮神社御祈祷酒
<データー>純米大吟醸生原酒、山田錦、精米歩合45%、アルコール分17度
浜福鶴 第十六回蔵開きの会 限定しぼりたて 無濾過原酒
<データー>純米大吟醸生原酒、兵庫夢錦、精米歩合45%、アルコール分16度

同じくショップで購入した酒。ストーブの上に置かれた鍋で瓶燗を。
s-DSC02481_2020012810361740a.jpg
七ツ梅(ななつうめ)生酛 純米酒
<データー>特別純米酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分15度

「利き酒大会」の受付が始まります。
s-DSC02469_20200128103614873.jpg
前回までは先着順受付でしたが、今回は事前に応募券(整理券)を配布しての抽選制に変更されました。

配られた応募券です。
s-DSC02484_20200128103618ade.jpg
抽選で選ばれた応募券番号の方(40名)のみが参加できます。

参加者の当選番号が掲示され、参加できることに!
s-DSC02510(1).jpg
参加費は200円(税込)ですが、猪口が貰えます。

会場は浜福鶴吟醸工房の3階。
s-DSC02485_20200128103620861.jpg

会場の様子です。
s-DSC02487.jpg

蔵の方から説明があります。
s-DSC02504.jpg

配られた解答用紙です。(クリックで拡大できます)
s-DSC02501_20200128105836f97.jpg
4種類の酒をデーターを参考にして飲み、その後、A~Dの酒を飲んで組み合わせるマッチングです。

その3に続きます。


第16回浜福鶴(はまふくつる)吟醸工房蔵開きの会 その1

神戸市東灘区の小山本家酒造灘浜福鶴蔵で「第16回浜福鶴吟醸工房蔵開きの会」が開催され、行ってきました。

s-20200119hama.jpg
1957年に福鶴酒造として創業、1995年の阪神淡路大震災で蔵が全壊、1996年に社名を浜福鶴銘醸に改め製造を再開しています。2013年に小山本家酒造(さいたま市、1808年創業)と合併し小山本家酒造 灘浜福鶴蔵に社名変更しています。代表銘柄は「浜福鶴(はまふくつる)」・「空蔵(くぞう)」です。

蔵開きは毎年1月に開催されています。
s-DSC02473.jpg

会場の様子です。
s-DSC02468.jpg

出店もたくさんあります。
s-DSC02467_2020012710253148c.jpg

私が好きなのは「さつま知覧鷄の黒焼き」
s-DSC02474_20200127102540e41.jpg
神戸市灘区の正人屋(まさとや)さんの出店です。

有料の試飲コーナーもあります。
s-DSC02470.jpg

限定100杯の限定酒。(ラベル無し)
s-DSC02472.jpg
浜福鶴 限定大吟醸 無濾過生原酒
<データー>大吟醸生原酒、他未確認

有料試飲をもう1杯。
s-DSC02471.jpg
空蔵 純米吟醸 袋吊り 新酒しずく酒
<データー>純米吟醸生酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分17度

その2に続きます。


濱田屋(はまだや)

神戸市東灘区の濱田屋へ、行ってきました。

s-DSC02396.jpg
兵庫県内の酒を中心に販売している酒販店で、神戸地元酒保存会協力店にもなっています。

店内の一角に「濱田アルコール研究所」があり、酒を楽しむことができます。
s-PC170080_20200125215759ddd.jpg
店内でおでんや小鉢の肴なども販売していて研究所に持ち込みができます。

研究所への入場は無料ですが、規則は厳守。
s-DSC02394.jpg

兵庫県姫路市の壺坂(つぼさか)酒造。
s-DSC_0438.jpg
雪彦山(せっぴこさん)純米吟醸無濾過原酒 生酒 山田錦
<データー>純米吟醸生原酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分18度

神戸市東灘区の神戸酒心館(こうべしゅしんかん)。
s-DSC01181_202001252157556a0.jpg
福寿(ふくじゅ)純米吟醸 生酒 兵庫錦
<データー>純米吟醸生酒、兵庫錦、精米歩合60%、アルコール分17度

<濱田屋(はまだや)>神戸市東灘区魚崎南町4-15-13
濱田屋 公式ページ
阪神魚崎駅から徒歩約5分、六甲ライナー魚崎駅から徒歩約6分


酒蔵訪問 櫻正宗(さくらまさむね)

神戸市東灘区の櫻正宗へ、行ってきました。

s-DSC02391.jpg
櫻正宗は1625年に荒牧村(兵庫県伊丹市)で「荒牧屋」という屋号で創醸を開始、1717年に初代山邑太左衛門(やまむらたざえもん)を名乗り、創業しています。代表銘柄は「櫻正宗」です。写真は1994年に竣工し、醸造を行っている櫻喜蔵(はなのきぐら)です

櫻喜蔵の東側にある「櫻正宗記念館 櫻宴(さくらえん)」です。
s-DSC02390.jpg
1792年建造の木造酒蔵・内蔵がありましたが、1995年の阪神淡路大震災で倒壊、跡地に建築され1998年にオープンしています。

櫻宴前にある長屋門です。
s-DSC02389.jpg
震災で倒壊を免れて残った門です。

長屋門を入ると右手に菰樽が置かれています。
s-DSC02388.jpg
奥には大釜も置かれています。

櫻宴エントランスの様子です。
s-DSC02386.jpg
2階には酒造道具や資料の展示スペース、レストラン、呑処などがあります。

エントランスに掲げられている昔の看板です。
s-DSC02387.jpg
1992年に山邑酒造から櫻正宗に社名変更されています。

1階にはショップと喫茶があります。
s-DSC02377.jpg

ショップでは試飲ができます。
s-DSC02378.jpg
櫻正宗(さくらまさむね)灘の生一本
<データー>純米酒、山田錦、精米歩合70%アルコール分15~16度

有料の「きき酒セット」もあります。(400円(税込))
s-DSC02381.jpg
内容は時期により変更されます。

「きき酒セット」の酒は斗瓶から注ぎます。1種類目。
s-DSC02380.jpg
櫻正宗 純米原酒 灘の生一本」(販売は量り売りのみ)
<データー>純米原酒、山田錦、精米歩合70%、アルコール分未確認

2種類目。(販売されている瓶を撮影)
s-DSC02383.jpg
櫻正宗 金稀(きんまれ)超特撰 純米吟醸
<データー>純米吟醸酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分16~17度

3種類目。(販売されている瓶を撮影)
s-DSC02382.jpg
櫻正宗 櫻華一輪(おうかいちりん)大吟醸酒
<データー>大吟醸酒、山田錦、精米歩合35%、アルコール分15~16度

<櫻正宗(さくらまさむね)>神戸市東灘区魚崎南町5-10-1
櫻正宗 公式ページ
阪神魚崎駅から徒歩約6分、六甲ライナー魚崎駅から徒歩約8分


酒蔵訪問 菊正宗(きくまさむね)酒造 後編

神戸市東灘区の菊正宗酒造の続きです。

s-DSC02366_20200122150229377.jpg
菊正宗酒造記念館の中にある酒造展示室です。昭和初期までに実際に使われていた酒造用具を使って、酒造りの工程を紹介しています。

麹室(こうじむろ)の様子はこんな感じ。
s-DSC02367_20200122150229f1a.jpg

ショップもあります。
s-DSC02370.jpg

ショップに飾られている額です。
s-DSC02372.jpg
北野恒富(きたのつねとみ)の美人画で、大正時代に菊正宗のポスター原画を多数描いています。菊がたくさん描かれています!

試飲コーナーもあります。非売品の生原酒。
s-DSC02373.jpg
菊正宗 生原酒」(非売品)
<データー>アルコール分19~20度(他は非公表)

もう1杯。
s-DSC02369.jpg
百黙(ひゃくもく)純米大吟醸
<データー>純米大吟醸酒、山田錦、精米歩合39%、アルコール分15~16度

有料試飲ができる自販機もあります。
s-DSC02374.jpg
残念ながら、この日は準備中・・。

お土産に購入した酒。
s-DSC02522.jpg
菊正宗(きくまさむね)灘の生一本
<データー>特別純米酒、兵庫恋錦、精米歩合70%、アルコール分16度

<菊正宗酒造(きくまさむねしゅぞう>酒造記念館:神戸市東灘区魚崎西町1-9-1 本社:神戸市東灘区御影本町1-7-15
菊正宗酒造 公式ページ
菊正宗酒造記念館へは、六甲ライナー南魚崎駅から徒歩約3分、または阪神魚崎駅から徒歩約10分


酒蔵訪問 菊正宗(きくまさむね)酒造 前編

神戸市東灘区の菊正宗酒造へ、行ってきました。

s-DSC02375.jpg
1659年創業で、代表銘柄は「菊正宗」・「百黙(ひゃくもく)」です。

菊正宗酒造記念館の長屋門です。
s-DSC02355_20200122135436b16.jpg
創業家の本嘉納家本宅屋敷内にあった酒蔵(1659年建築)を移築し、1960年にオープンしています。残念ながら1995年の阪神淡路大震災で倒壊し、1999年に全面建て替えで復興しましたが、倒壊前の柱や梁を随所に使っています。

酒造記念館の西側には大釜が置かれています。
s-DSC02354.jpg

長屋門の入口脇には菰樽が置かれています。
s-DSC02356.jpg

長屋門を入って右手には水車精米小屋が復元されています。
s-DSC02359.jpg
江戸時代末期、灘五郷では六甲山系から流れる急流を利用して水車使った精米を行っていました。

精米水車小屋内部の様子です。
s-DSC02362.jpg
精米歩合80%にするには、2昼夜かかったそうです。足踏みによる精米では精米歩合90%、1人1日5~6石が限界だったとか。(水車精米は1日15~16石)

精米水車小屋前から見た酒造記念館です。
s-DSC02365_202001221354435ae.jpg

酒造記念館入口です。
s-DSC02357.jpg
団体(10名以上)を除き予約は不要で、入館料は無料です。

エントランスホールには大きな看板が掲げられています。
s-DSC00530_202001221354335e3.jpg
明治末期~1940年頃に大阪支社に掲げられていたものだそうです。

後編に続きます。


酒蔵訪問 白鶴(はくつる)酒造 後編

神戸市東灘区の白鶴酒造の続きです。

s-DSC02335.jpg
白鶴酒造資料館の中では、現代の酒造りについて、写真を交えた解説パネルがあり、白鶴酒造の酒造りの様子を感じることができます。

プロジェクションマッピングシアターもあります。
s-DSC02333.jpg
灘の酒造りの様子がパノラマスクリーンで紹介されています。

きき酒コーナーで試飲ができます。資料館限定酒。
s-DSC02352.jpg
白鶴 蔵酒(くらざけ)」(※試飲のみ生原酒、販売品は火入れ酒)
<データー>特別純米生原酒、山田錦、精米歩合70%、アルコール分17度

神戸大学との共同開発商品。
s-DSC02339.jpg
白鶴 純米酒 神のまにまに
<データー>純米酒、白鶴錦・にこまる、精米歩合70%、アルコール分14~15度

「利き酒自販機」が置かれていて有料試飲ができます。
s-DSC02338.jpg
2019年11月に設置されたそうで、専用コインを先に購入して利用します。1コイン(400円、3コインだと1,000円(税込))で1杯(25mlまたは60ml)試飲できます。

3コイン購入して1杯目(25ml)。
s-DSC02350.jpg
「白鶴 超特撰 純米大吟醸 天空 白鶴錦」
<データー>純米大吟醸酒、白鶴錦、精米歩合38%、アルコール分16~17度

残りの2コインで、写真左と右を。
s-DSC02341.jpg
写真左、右の順に
白鶴 純米大吟醸 白鶴錦 直営店限定商品
<データー>純米大吟醸酒、白鶴錦、精米歩合50%、アルコール分15~16度
白鶴 純米大吟醸 山田穂
<データー>純米大吟醸酒、山田穂、精米歩合50%、アルコール分15~16度

<白鶴酒造(はくつるしゅぞう)>神戸市東灘区住吉南町4-5-5
白鶴酒造 公式ページ
阪神住吉駅から徒歩約8分


酒蔵訪問 白鶴(はくつる)酒造 前編

神戸市東灘区の白鶴酒造へ、行ってきました。

s-DSC02316.jpg
1743年創業で、代表銘柄は「白鶴」です。写真左が本店二号蔵、写真中央の看板のある建物が本店三号蔵です。

白鶴酒造資料館です。
s-DSC02317.jpg
大正初期建築で1969年まで醸造をしていた本店一号蔵を整備して1982年に開館しています。

資料館入口前には鹿威し(ししおどし)があります。
s-DSC02319.jpg
水の音や「コーン」と竹が石をたたく音にはリラックス効果があるそうです。

入口脇には菰樽が積まれています。
s-DSC02320_20200121093327a6f.jpg

入口上部には杉玉や注連縄(しめなわ)が。
s-DSC02321.jpg

資料館では、酒造りの工程が展示紹介されています。
s-DSC02336.jpg
蔵人が作業する姿を人形で再現しているので、わかりやすいです。

湯気も出てくるリアルさ!
s-DSC02324.jpg

酒を搾る上槽(じょそう)は、天秤棒での槽搾り。
s-DSC02337.jpg

後編に続きます。


浅野サカナ日本酒店

大阪市中央区の浅野サカナ日本酒店へ、行ってきました。

s-DSC_0426.jpg
純米酒専門の酒販店を営む浅野日本酒店(大阪市北区など)の代表・浅野洋平氏が、美味しい料理と日本酒のコラボレーションをテーマに2020年1/14にオープンした居酒屋です。浅野焼鳥日本酒店の斜め向かい側にあります。

オープン当日で、「まだ看板がつけられていないんです・・」とのこと。
s-DSC_0419.jpg
翌1/15には付けられていました。「サカナ」には魚と肴を掛けているそうです。

店内の様子です。
s-DSC_0421.jpg
テーブル席が27席あるそうです。

カウンター席もあります。
s-DSC_0422.jpg

奈良県御所市の油長酒造。
s-DSC_0423.jpg
風の森 特別栽培米 秋津穂70 純米
<データー>純米生原酒、秋津穂、精米歩合70%、アルコール分17度

お勧めの魚!「店長おまかせ盛り」
s-DSC_0425.jpg
7~9種類の魚が一切れずつの盛り合わせになっています。

<浅野サカナ日本酒店(あさのさかなにほんしゅてん)>大阪市中央区船場中央4-1-10船場センタービル10号館B1 船場女将小路
浅野サカナ日本酒店 facebook
大阪メトロ本町駅16番出口から徒歩約1分


浅野焼鳥日本酒店

大阪市中央区の浅野焼鳥日本酒店へ、行ってきました。

s-DSC02310_202001180637272b8.jpg
純米酒専門の酒販店を営む浅野日本酒店(大阪市北区など)の代表・浅野洋平氏が日本酒とのマリアージュを考えて2019年8月にオープンした焼鳥店です。

店内の様子です。
s-DSC02298_20200118063719f9e.jpg
カウンター席のみで、ゆっくりと落ち着いて日本酒を味わえるような雰囲気があります。

棚には「風の森(かぜのもり)」(奈良県御所市油長酒造)がずらり。
s-DSC02308_202001180637258e6.jpg
2019年12月から浅野日本酒店で販売ができるようになり、焼鳥店では「風の森Bar」を行ったそうです。

焼き鳥は電熱線で焼いています。
s-DSC02307.jpg
炭では焼きムラが出来てしまうので、安定して焼ける電熱線を利用しているそうです。

まずは酒。
s-DSC02297_20200118063719fa1.jpg
写真左より
風の森 雄町60 純米吟醸しぼり華
<データー>純米吟醸生原酒、雄町、精米歩合60%、アルコール分16度
風の森 露葉風(つゆはかぜ)50 純米大吟醸 真中採り
<データー>純米大吟醸生原酒、露葉風、精米歩合50%、アルコール分17度

焼き鳥と日本酒は合いますね。
s-DSC02304.jpg
少し辛めのタレがいい感じです!

1月は「みむろ杉Bar」を実施中。
s-DSC02300_20200118063721ccc.jpg
みむろ杉 特別純米 辛口 露葉風 無濾過生酒」(奈良県桜井市今西酒造)
<データー>特別純米生酒、露葉風、精米歩合60%、アルコール分16度

<浅野焼鳥日本酒店(あさのやきとりにほんしゅてん)>大阪市中央区船場中央4-1-10船場センタービル10号館B1 船場女将小路
浅野焼鳥日本酒店 facebook
大阪メトロ本町駅16番出口から徒歩約1分

菩提酛清酒祭(ぼだいもとせいしゅさい) その4

奈良市の正暦寺(しょうりゃくじ)で開催された「菩提酛清酒祭」の続きです。

試飲コーナーで試飲を。奈良県生駒市の菊司醸造。
s-DSC02111.jpg
菊司(きくつかさ)菩提酛 純米 辛口 2019BY
<データー>純米酒、精米歩合70%、アルコール分15度

奈良県御所市の葛城(かつらぎ)酒造。
s-DSC02112.jpg
百楽門(ひゃくらくもん)菩提酛仕込純米 2019BY
<データー>純米原酒、キヌヒカリ・ヒノヒカリ、精米歩合70%、アルコール分17度

奈良市の八木酒造。
s-DSC02113.jpg
升平(しょうへい)菩提酛 純米 2019BY
<データー>純米酒、精米歩合70%、アルコール分15度

奈良市の倉本(くらもと)酒造。
s-DSC02114.jpg
つげのひむろ 純米酒 菩提酛仕込 2019BY
<データー>純米酒、夢山水・ヒノヒカリ、精米歩合70%、アルコール分15度

奈良県生駒市の上田酒造。
s-DSC02115.jpg
嬉長(きちょう)菩提酛 純米 2019BY
<データー>純米酒、精米歩合70%、アルコール分16度

奈良県桜井市の今西酒造。
s-DSC02116.jpg
三諸杉(みむろすぎ)菩提酛 純米 2019BY
<データー>純米酒、ヒノヒカリ、精米歩合70%、アルコール分16度

奈良県吉野郡吉野町の北岡本店。
s-DSC02117.jpg
やたがらす 浩然之氣(こうぜんのき)菩提酛純米 2019BY
<データー>純米酒、精米歩合70%、アルコール分15度

奈良県御所市の油長(ゆうちょう)酒造。
s-DSC02118.jpg
鷹長(たかちょう)菩提酛 純米酒 2019BY
<データー>純米酒、ヒノヒカリ、精米歩合70%、アルコール分17度

この日仕込んだ菩提酛で造った新酒を楽しむ会が開催されます。
s-DSC02314.jpg
「菩提酛新酒を楽しむ会」2020年3/27(金)16~18時、なら泉勇斎(奈良市)
蔵元8社が来場し、8種類の特別飲み比べセットを1,000円(税込)で提供する予定だとか。(写真はクリックで拡大できます)

<正暦寺(しょうりゃくじ)菩提酛清酒祭(ぼだいもとせいしゅまつり)>2020年1/11 正暦寺(奈良市菩提山町157)
JR奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通バス天理行きで窪之荘南バス停下車徒歩約60分(菩提酛清酒祭当日は窪之荘南バス停近くの喫茶ヒーロー前駐車場から寺の送迎車が出ています)、JR帯解駅から徒歩約75分


菩提酛清酒祭(ぼだいもとせいしゅさい) その3

奈良市の正暦寺(しょうりゃくじ)で開催された「菩提酛清酒祭」の続きです。

s-DSC02100.jpg
作業中は、菩提酛造りについて説明が行われています。説明を行っているのは奈良県御所市の油長(ゆうちょう)酒造・13代山本長兵衛さん。2019年9月に代々伝わる当主の名前「長兵衛」を引き継いでいます。

桶に移していた乳酸酸性の「そやし水」を酒母タンクに戻します。
s-DSC02196.jpg
「そやし水」を仕込水に使うのが菩提酛の特徴です。

酒母を造るのに使う麹です。
s-DSC02206.jpg

麹を酒母タンクに投入。
s-DSC02216.jpg

ようやく冷めた蒸米を運びます。
s-DSC02222.jpg

蒸米を酒母タンクに投入。
s-DSC02224.jpg
この後、正暦寺菩提酛酵母を投入して櫂入れ。菩提酛(酒母)が無事に出来上がる祈祷が行われます。室温や品温を管理し2020年1月下旬に完成予定、出来上がった菩提酛を各蔵(8蔵)が持ち帰り醸造します。

境内では菩提酛の酒の販売が行われています。
s-DSC02120.jpg

試飲コーナーもあります。
s-DSC02110.jpg

その4に続きます。


菩提酛清酒祭(ぼだいもとせいしゅさい) その2

奈良市の正暦寺(しょうりゃくじ)で開催された「菩提酛清酒祭」の続きです。

s-DSC02184.jpg
甑(こしき)にかぶせた布をしっかりと紐でしばって固定します。

米を蒸しています。
s-DSC02133.jpg
「そやし水」といわれる乳酸酸性の水に浸かっていた生米を蒸すので、チーズやヨーグルトのような独特の香りが周囲に広がります。

蒸しあがり、かぶせていた布を取ります。
s-DSC02136.jpg

蒸米の状態を確認しています。
s-DSC02137.jpg

甑から蒸米を取り出します。
s-DSC02147.jpg

取り出した蒸米を見せてもらいました。
s-DSC02149.jpg
独特の香りがします。

蒸米の状態を確認した「ひねりもち」は焼き餅にして振る舞い!
s-DSC02164.jpg

甑から取り出した蒸米をむしろの上に広げて冷まします。
s-DSC02153.jpg

この日は気温が高く、なかなか冷めません・・。
s-DSC02201.jpg

菰樽が、放冷作業を見守っているようです。
s-DSC02174.jpg
奈良県内の8社が正暦寺で菩提酛造りをおこなっています。

その3に続きます。


菩提酛清酒祭(ぼだいもとせいしゅさい) その1

奈良市の正暦寺(しょうりゃくじ)で「菩提酛清酒祭」が開催され、行ってきました。

s-DSC02121.jpg
正暦寺は992年に一条天皇の勅命で創建されています。山号は菩提山(ぼだいせん)で往時は堂塔・伽藍を中心に86坊が建ち並んでいましたが、江戸時代以降衰退し、現在は本堂・鐘楼・福寿院(ふくじゅいん)客殿・瑠璃殿(宝物殿)などわずかな建物が残るのみです。

境内にある「日本清酒発祥の地」・「菩提酛創醸地」の石碑です。
s-DSC02108.jpg
平安時代から、大寺院は利潤を目的として酒造り(僧坊酒(そうぼうしゅ))を行い、正暦寺はその筆頭格でした。室町時代の古文書・「御酒之日記(ごしゅのにっき)には、三段仕込みや麹・掛米に白米を使う諸白造り(もろはくづくり)、火入れ作業などの酒造技術が確立されていたことが記されていることから「日本清酒発祥の地」とされています。

毎年1月上旬に菩提酛という酒母を造る仕込み作業が行われています。
s-DSC02232.jpg
「御酒之日記」に記された菩提泉(ぼだいせん)」の製法を参考に、1996年に復活プロジェクト「奈良県菩提酛による清酒製造研究会」がスタートしました。

境内を流れる菩提仙川(ぼだいせんかわ)です。
s-DSC02126.jpg
境内から細菌類を採取し育種改良した結果、正暦寺酵母や正暦寺乳酸菌を発見し現在の菩提酛造りにつながっています。正暦寺は1998年12月に酒母製造免許を取得しています。

菩提酛を造る酒母タンクです。
s-DSC02103.jpg
菩提酛は2度の仕込みを経て完成します。4日前の2020年1/7に仕込水が入った酒母タンクに生米(菩提仙の水で育ったヒノヒカリ(精米歩合70%))、「正暦寺乳酸菌」を入れ、「そやし水」といわれる乳酸酸性の水を造ります。(室町時代は生米の10分の1の蒸米を入れて乳酸発酵させ「そやし水」を造っていましたそうです)

出来上がった「そやし水」を、いったん桶に移します。
s-DSC02203_20200115111230900.jpg

酒母タンクに入れていた米を取り出します。
s-DSC02156.jpg

取り出した米を運びます。
s-DSC02162.jpg

取り出した米を甑(こしき)に入れます。
s-DSC02158.jpg
米の総量は338㎏、この日は2回に分けて米を蒸します。

甑に布をかけ米を蒸す準備を行っています。
s-DSC02167.jpg

その2に続きます。


長龍酒造広陵蔵(ちょうりょうしゅぞう こうりょうくら)いい日。樽酒の日 後編

奈良県北葛城郡広陵町の長龍酒造広陵蔵で開催された「いい日。樽酒の日」の続きです。

4種類の樽酒の試飲ができます。1種類目。
s-DSC02257.jpg
長龍 吉野杉の樽酒」(写真中央)
<データー>普通酒、精米歩合70%、アルコール分15~16度

2種類目。
s-DSC02253_202001131103379c3.jpg
長龍 吉野杉の樽酒 生囲い(生貯蔵酒)
<データー>普通酒、アルコール分14~15度

3種類目。
s-DSC02251.jpg
長龍 吉野杉の樽酒 雄町 山廃純米酒
<データー>純米酒、雄町、精米歩合68%、アルコール分14~15度

4種類目。
s-DSC02249.jpg
長龍 吉野杉の樽酒 長期熟成 本醸造 1992年醸造
<データー>本醸造酒、精米歩合65%、アルコール分18~19度

発売されたばかりの生原酒も試飲できます。
s-DSC02259.jpg
長龍 しぼりたて 生原酒
<データー>普通酒生原酒、精米歩合68%、アルコール分18~19度

試飲に使った猪口はプレゼント。
s-DSC02293_2020011311034489f.jpg
コレクションがまた1つ増えました!

猪口の裏面デザインです。
s-DSC02291_202001131103435a2.jpg

福袋も販売しています。
s-DSC02260_202001131103412c9.jpg
いろんな酒が箱の中に入っていて、何が当たるかはお楽しみだとか。

私が購入した福袋に入っていた酒は、樽酒でした!
s-DSC02294.jpg

<長龍酒造広陵蔵(ちょうりょうしゅぞう こうりょうくら)いい日。樽酒の日>2020年1/11 奈良県北葛城郡広陵町南4
長龍酒造 公式ページ
近鉄箸尾駅から徒歩約8分


長龍酒造広陵蔵(ちょうりょうしゅぞう こうりょうくら)いい日。樽酒の日 前編

奈良県北葛城郡広陵町の長龍酒造広陵蔵で「いい日。樽酒の日」が開催され、行ってきました。

s-DSC02233.jpg
長龍酒造は、1923年に飯田酒造場(奈良県天理市飯田本店、2015年廃業)より独立し、大阪府八尾市に酒の小売店を開業、1963年に長龍酒造を設立しています。代表銘柄は、「長龍」・「ふた穂(ふたほ)」・「稲の国の稲の酒」です。

広陵蔵玄関です。
s-DSC02235.jpg
10名以上で事前に予約すれば、蔵見学が可能です。(2~6月・10~12月の平日のみ)11月の第2日曜日に蔵開きが行われ、蔵見学会が行われています。

玄関手前に置かれている樽酒のパネルです。
s-DSC02237.jpg
1964年に日本で最初の瓶詰樽酒として「長龍 吉野杉の樽酒」を発売しています。

玄関先の杉玉にも樽酒をPRする木札が。
s-DSC02239.jpg

玄関を入ると「樽酒の日」の記念日登録証が!
s-DSC02244.jpg
お祝い事や行事に欠かせない樽酒の鏡開き、「縁起のいい樽酒でより多くの方に笑顔になっていただきたい」との想いを込め、鏡開きが行われる日で「いい日」とも読める1月11日を「樽酒の日」として申請、2009年に登録されています。

ミニ菰樽で鏡開きができます!
s-DSC02240.jpg
健康幸福を祈願し願いが成就するよう祈り行なわれ、樽の酒をふるまい飲み交わす風習を、日本の文化として次の世代に伝えていきたいとの想いが、「樽酒の日」登録の主旨になっています。

鏡開きを行った樽の酒をいただきます。
s-DSC02245.jpg

樽酒の材料の吉野杉です。
s-DSC02242_20200113095621dc4.jpg
樹齢約80年の杉で、原木の中で1か所しかとることができない、外側が白く内側が赤い「甲付(こうつき)」という部分で樽を作るそうです。

作られた樽に原酒を入れてなじませて樽酒ができあがります。
s-DSC02261.jpg
熟練した樽添師が味わい香りのバランスを見極めて瓶詰め、すぐにパストクーラー(急冷装置)で急冷し香りと味わいを封じ込めているそうです。

後編に続きます。


酒蔵訪問 吉田(よしだ)酒造

大阪府池田市の吉田酒造へ、行ってきました。

s-DSC01644_20200112105943084.jpg
1697年に加茂屋平兵衛が創業したとされています。代表銘柄は「緑一(みどりいち)」です。

母屋へ続く門です。
s-DSC01643_202001121058269e5.jpg
1995年の阪神淡路大震災で被災したため醸造は兵庫県加西市の別の蔵で行い、こちらでは瓶詰めや濾過などを行っているようです。

母屋玄関です。
s-DSC01640.jpg

玄関先には杉玉が吊るされています。
s-DSC01642_20200112105824d52.jpg

土間には菰樽が置かれています。
s-DSC01641.jpg
残念ながら、この日はお留守・・。

以前飲んだ酒です。
s-IMG_8565_2020011211180072c.jpg
緑一 特別本醸造 原酒
<データー>特別本醸造酒、日本晴・山田錦、精米歩合58%、アルコール分19~20度

<吉田酒造(よしだしゅぞう)>大阪府池田市栄本町7-10
吉田酒造 公式ページ
阪急池田駅から徒歩約10分


酒蔵訪問 呉春(ごしゅん)

大阪府池田市の呉春へ、行ってきました。

s-DSC01615.jpg
創業は元禄年間(1688~1704年)とされています。(酒蔵名鑑では1701年)代表銘柄は「呉春」です。

いつもは閉ざされている玄関の門が開いていて少しだけ中の様子が。
s-DSC01614.jpg
蔵見学や酒の販売は行っていません。

玄関に向かって左手(北側)にある建物です。
s-DSC01617.jpg
倉庫でしょうか(未確認)

建物に琺瑯(ほうろう)看板が貼り付けられています。
s-DSC01618.jpg
右書きなので戦前のものでしょうか。社名は池田銘醸になっています。酒銘の「呉」は昔、この辺りが「呉服の里(くれはのさと)」であったのに由来し、「春」は昔、中国で酒を意味していたことに由来しているそうです。

蔵の西側の様子です。
s-DSC01621.jpg

蔵の北側の様子です。
s-DSC01620_20200110173250a66.jpg

北側から見た蔵の全景です。
s-DSC01623.jpg

以前飲んだ呉春の酒です。(写真右端)
s-DSC08007_20200110183842277.jpg
呉春 本醸造
<データー>本醸造酒、アケボノ・八反錦、精米歩合65%、アルコール分15~16度

<呉春(ごしゅん)>大阪府池田市綾羽1-2-2
阪急池田駅から徒歩約10分


露天神社(つゆのてんじんしゃ) 後編

大阪市北区の露天神社の続きです。

s-DSC01649_202001100854530aa.jpg
拝殿に向かって右手奥に水天宮(すうてんぐう)・金刀比羅宮があります。水天宮は久留米藩大阪蔵屋敷にまつられていたもの、金刀比羅宮は丸亀藩大阪蔵屋敷にまつられていたものが、明治維新、北の大火(天満焼け)などを経て現在地に遷座しています。

拝殿に向かって右手にある難波神明社(なにわしんめいしゃ)です。
s-DSC01653.jpg
821年に西天満の孤島にまつられたのが始まりと伝えられています。江戸時代は大坂城代の崇敬が厚く境内が広大で、社殿が西向きであったことから「夕日の神明社」といわれていたそうですが、北の大火で被災し、現在地に遷座しています。(他に、社殿が東向きの「朝日の神明社」(大阪市此花区朝日神明社)、社殿が南向きの「日中神明社」(大阪市大正区神明神社)があり、あわせて大阪三神明(浪花三神明)とよばれていたそうです。

難波神明社に向かって右隣にある句碑です。
s-DSC01655.jpg
「曽根崎や昔の路地に月冴えて(鷲谷七菜子)」、「梅と飛び咲く空のひろさの沁むばかり(山口草堂)」、「天上にもつれゐる雪牡丹雪(山上樹実雄)」の3句が刻まれています。

難波神明社に向かって右手にはハート形の電飾が。
s-DSC01656_20200110085458cc2.jpg
露天神社は、「曽根崎心中」のお初と徳兵衛のように相思相愛の仲になれる縁結びのご利益があり、「恋人の聖地」ともいわれています。

拝殿の手前、参道右手にある社務所です。
s-DSC01650_20200110085454b42.jpg

拝殿脇にある獅子舞おみくじです。
s-DSC01663_20200110085501014.jpg

東門から続く路地です。
s-DSC01657.jpg

<露天神社(つゆのてんじんしゃ)>大阪市北区曽根崎2-5-4
露天神社 公式ページ
大阪メトロ東梅田駅から徒歩約5分、JR北新地駅・JR大阪駅から徒歩約8分


露天神社(つゆのてんじんしゃ) 前編

大阪市北区の露天神社へ、行ってきました。

s-DSC01666_2020010907552949a.jpg
創建の詳細は不明ですが、昔はこの地は大阪湾に浮かぶ小島(曽根崎洲)で、住吉須牟地曽根ノ神(すみよしすむちそねのかみ)をまつったと伝えられています。また、850年に行われた「難波八十島祭(なにわやそじままつり)」(天皇の祭祀)に記録があり、それ以前の創建(700年頃)と考えられています。写真は正門(表参道)の鳥居です。

参道を進むと左手にある手水舎です。
s-DSC01658.jpg
この神社は昼間より夕暮れ時に参拝するのがいい雰囲気です。(開門は6~24時、社務所受付は9~18時)

手水舎の参道を挟んで向かい側に「露の井戸」があります。
s-DSC01664_20200109075527b27.jpg
梅雨の時期になると清水が湧き出したとされる神泉で、社名の由来ともいわれています。井戸の上に祓戸社・御井神社がまつられています。

参道を進むと注連柱があり、奥に拝殿が見えます。
s-DSC01659_20200109075524255.jpg

拝殿です。
s-DSC01660_202001090755264f9.jpg
主祭神は少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)・大己貴大神(おおなむちのおおかみ)・天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)・菅原道真の5柱です。

拝殿に向かって左手に開運稲荷社があります。
s-DSC01674.jpg
1909年の北の大火(天満焼け、現北区の大半と福島区の一部が焼失)により、近隣にあった4社の稲荷社を合祀したものです。

稲荷社の手前左手にある「曽根崎心中 お初 徳兵衛ゆかりの地」石碑です。
s-DSC01671_20200109084540573.jpg
1703年に醤油屋の手代・徳兵衛と遊女・お初が社殿の裏手で心中を遂げた悲話を、近松門左衛門が人形浄瑠璃「曽根崎心中」として発表し大きな話題となり、舞台となった神社は「お初天神」とよばれるようになったそうです。

石碑の近くにはお初 徳兵衛のブロンズ像があります。
s-DSC01670.jpg

開運稲荷社の手前には神牛舎もあります。
s-DSC01669.jpg
菅原道真が大宰府へ左遷される途中、この地で「露とちる 涙に袖は朽ちにけり 都のことを思い出づれば」と詠んだとされたことから社名の由来になったとされる説もあります。

後編に続きます。


酒とチーズと自由とENERGY 後編

大阪市北区の「酒とチーズと自由とENERGY」の続きです。

引き続き飲みます。秋田県仙北郡美郷町の栗林(くりばやし)酒造店。
s-DSC02089.jpg
春霞(はるかすみ)純米酒 赤ラベル
<データー>純米酒、美郷錦、精米歩合60%、アルコール分16度

もう1杯、栗林酒造店。
s-DSC02091.jpg
春霞 純米吟醸 緑ラベル 別誂え六号生
<データー>純米吟醸生酒、美郷錦、精米歩合50%、アルコール分16度

栃木県さくら市のせんきんを飲み比べ。
s-DSC02069_20200108092639ae1.jpg
写真左より <データー>は3種とも同じ
仙禽(せんきん)初槽 あらばしり
仙禽 初槽 なかどり
「「仙禽 初槽 せめ
<データー>特定名称表記無し 生原酒、山田錦、精米歩合60%、アルコール分15度

福島県会津若松市の宮泉銘醸。
s-DSC02075.jpg
冩樂(しゃらく)純米吟醸 生酒
<データー>純米吟醸生酒、精米歩合50%、アルコール分16度

新潟県南魚沼市の髙千代酒造。
s-DSC02072.jpg
Takachiyo(たかちよ)seasonII 赤色酵母活性にごり 無濾過生酒
<データー>特定名称表記無し 生酒、精米歩合等非公表、アルコール分10度

燗酒もセルフで楽しむことができます。
s-DSC02071_20200108092640522.jpg

ここからはすべて燗酒で。群馬県利根郡川場村の土田酒造店。
s-DSC02078.jpg
土田(つちだ)イニシャル「M」低精白米酵母無添加生酛仕込み 2018BY
<データー>特定名称表記無し、精米歩合90%、アルコール分16度

もう1杯、土田酒造店。
s-DSC02082.jpg
土田 生酛仕込み
<データー>特定名称表記無し、精米歩合60%、アルコール分15度

秋田市の秋田醸造。
s-DSC02084.jpg
ゆきの美人 純米吟醸 美郷錦
<データー>純米吟醸酒、美郷錦、精米歩合50%、アルコール分16度

滋賀県長浜市の冨田酒造。
s-DSC02087.jpg
七本鎗(しちほんやり)純米 吟吹雪 搾りたて生原酒
<データー>純米生原酒、吟吹雪、精米歩合60%、アルコール分17度

岡山県真庭市の辻本店で締め。
s-DSC02093.jpg
御前酒(ごぜんしゅ)純米生原酒 雄町 菩提酛(ぼだいもと)うすにごり
<データー>純米生原酒、雄町、精米歩合65%、アルコール分17度

<酒とチーズと自由とENERGY>大阪市北区天神橋5-5-28 CIELBLUE 2F
酒とチーズと自由とENERGY 公式ページ
阪急・大阪メトロ天神橋筋六丁目駅12番出口から徒歩約3分、JR天満駅から徒歩約6分


酒とチーズと自由とENERGY 前編

大阪市北区の「酒とチーズと自由とENERGY」へ、行ってきました。

s-DSC02036_20200107102916394.jpg
2019年5月にオープンした時間制の日本酒飲み放題店です。

店舗はビルの2階
s-DSC02035.jpg

店名の「G」はカウンターで酒を飲んでいるデザイン!
s-DSC02046.jpg

入口です。
s-DSC02038_202001071029180b4.jpg

店内の様子です。
s-DSC02042.jpg
入店時に受付で代金を払って、後は時間まで自由に飲むことができます。

酒はセルフで注ぎます。
s-DSC02041.jpg

福島県西白河郡矢吹町の大木代吉本店(おおきだいきちほんてん)。
s-DSC02039_20200107102919000.jpg
楽器正宗(がっきまさむね)本醸造 無濾過原酒
<データー>本醸造原酒、夢の香、精米歩合70%、アルコール分16度

新年なのでプレミアム酒を(60ml・2杯、550円(税込))。
s-DSC02055_20200107102927598.jpg
満寿泉(ますいずみ)干支(子)ボトル 大吟醸」(富山市桝田酒造店)
<データー>大吟醸酒、山田錦、精米歩合50%、アルコール分17度

プレミアム酒の2杯目。青森市の西田酒造店。
s-DSC02056_202001071029289fa.jpg
田酒(でんしゅ)NEW YEAR ボトル2020 純米吟醸 生酒
<データー>純米吟醸生酒、華想い、精米歩合50%、アルコール分16度

山形県鶴岡市の冨士酒造。
s-DSC02043_20200107102924770.jpg
栄光冨士(えいこうふじ)ZEBRA(ぜぶら)純米大吟醸無濾過生原酒
<データー>純米大吟醸生原酒、五百万石、精米歩合50%、アルコール分16.3度

新潟県南魚沼市の高千代酒造。
s-DSC02050.jpg
Takachiyo(たかちよ)純米吟醸無調整生原酒 一本〆
<データー>純米吟醸生原酒、一本〆、精米歩合59%、アルコール分16度

もう1杯、高千代酒造。
s-DSC02051_20200107110729d49.jpg
たかちよ 無調整生原酒 おりがらみ
<データー>特定名称表記無し、精米歩合等非公表、アルコール分16度

後編に続きます。


新潟をこめ

大阪市北区の「新潟をこめ」へ、行ってきました。

s-DSC01841_20200106104937286.jpg
2019年12月にオープンした新潟県のアンテナショップです。オープン記念イベントで「蛇口から日本酒」を実施し、概ね週替わりで4種類の酒を楽しむことができました。

1週目、新潟県糸魚川市の加賀の井酒造。
s-DSC01498_20200106104932597.jpg
加賀の井(かがのい)上撰 本醸造
<データー>本醸造酒、五百万石、精米歩合60%、アルコール分15度

2週目、新潟県南魚沼市の青木酒造。
s-DSC01769.jpg
鶴齢(かくれい)純米酒
<データー>純米酒、越淡麗・五百万石、精米歩合70%、アルコール分15~16度

3週目、新潟市西蒲区の越後鶴亀。
s-DSC01804.jpg
越後鶴亀(えちごつるかめ)純米酒
<データー>純米酒、こしいぶき・山田錦・他、精米歩合60%、アルコール分15~16度

4週目、新潟県佐渡市の加藤酒造店。
s-DSC_0392.jpg
金鶴(きんつる)普通酒
<データー>普通酒、精米歩合65%、アルコール分15度

4種類コンプリートで頂いた「カレー柿の種」。
s-DSC01985_2020010611030722c.jpg

店舗の奥には立ち飲みカウンターがあります。
s-DSC01771_202001061137138a8.jpg

飲み比べセットを。(内容は定期的に変わります)
s-DSC01815_20200106113444594.jpg
写真左より
加賀の井(かがのい)しぼりたて生」(新潟県糸魚川市加賀の井酒造)
<データー>純米吟醸生酒、精米歩合55%、アルコール分15度
天恵楽(てんけいらく)しぼりたて生原酒」(新潟県上越市よしかわ杜氏の郷)
<データー>純米生原酒、こしいぶき・五百万石、精米歩合60%、アルコール分17~18度
八海山(はっかいさん)越後で候 青ラベル 生」(新潟県南魚沼市八海醸造)
<データー>普通酒生原酒、こしいぶき・山田錦・他、精米歩合60%、アルコール分19度

生ビール(クラフトビール)もあります。
s-DSC01822_202001061120148ac.jpg
ライディーンビール」(新潟県南魚沼市八海醸造)

新潟県妙高市の鮎正宗酒造で締め。
s-DSC01825.jpg
鮎正宗(あゆまさむね)特別本醸造
<データー>特別本醸造酒、こしいぶき・五百万石、精米歩合58%、アルコール分15度

<新潟をこめ>大阪市北区小松原町梅田地下街4-1 ホワイティうめだ イーストモール扇町ゾーン
新潟をこめ 公式ページ
大阪メトロ東梅田駅から徒歩約3分


謹賀新年

正月の酒三昧も今日で一区切り。

岡山市の板野酒造場。ゆっくり燗酒で。
s-DSC02099 (1)
きびの吟風(ぎんぷう)上撰
<データー>普通酒、アルコール分15~16度


謹賀新年

正月の酒三昧はまだ続く。

滋賀県犬上郡豊郷町の岡村本家。
s-DSC02098.jpg
金亀(きんかめ)しぼりたて 本醸造生原酒
<データー>本醸造生原酒、精米歩合70%、アルコール分19度


謹賀新年

正月は酒三昧。

奈良県御所市の油長(ゆうちょう)酒造。
s-DSC02030.jpg
風の森 特別栽培米 秋津穂70 純米
<データー>純米生原酒、秋津穂、精米歩合70%、アルコール分17度

外カバーに記された当主メッセージ。(クリックで栽培できます)
s-DSC02033.jpg
有機肥料のみで栽培する米は、除草や土作りが大変なほか、イノシシ対策にも尽力しているそうです。丹精を込めて収穫された秋津穂で醸された酒をゆっくり味わいます。


謹賀新年

今年も正月は酒三昧。

奈良県御所市の油長(ゆうちょう)酒造。
s-DSC02025_202001021022171e0.jpg
風の森 笑う門には福来たる 純米 初しぼり あらばしり
<データー>純米生原酒、秋津穂、精米歩合65%、アルコール分17度