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JR今庄駅

福井県南条郡南越前町のJR今庄駅へ、行ってきました。

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1896年に開業した北陸線の駅です。1975年に建築された駅舎を2017年に耐震化・増築しています。

駅舎入口脇には蒸気機関車の動輪のモニュメントがあります。
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今庄駅は北陸線最大の難所と言われた今庄~敦賀間の峠越えに挑む基地で、峠越えのために機関車の増設作業などを行う役割を担っていたそうです。

機関車に水を補給する給水塔が見えます。
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別の角度から見た給水塔です。
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給水塔の奥は、機関車に石炭を補給する給炭台です。1962年に北陸トンネルが開通し峠越えの旧線は廃止されています。

駅構内に「今庄まちなみ情報館」があります。
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北国街道の宿場町や鉄道の町として栄えた今庄の歴史などを紹介しています。

1960年頃の今庄駅がジオラマで再現されています。
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写真左上に現在も残る給水塔があります!

駅の近くにある井戸です。
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ポンプを動かすと、ちゃんと水が出ますが、飲み水には使用しないで!とのことです。

階上の通路から見たホームの様子です。
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ずいぶん先までホームがあります。現在は利用されることはありませんが、昔はジオラマのように何両も客車や貨車がつながれていたのでしょう。

<JR今庄駅(いまじょうえき)>福井県南条郡南越前町今庄74-6


今庄宿(いまじょうしゅく) 後編

福井県南条郡南越前町の今庄宿の続きです。

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脇本陣です。本陣に準ずる宿泊施設で、本陣が使用中の時に利用されています。また、加賀藩が主に利用していたので加賀本陣ともよばれています。

昭和会館です。
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1930年に地元の事業家・田中知吉が、私財を投じて社会教育の拠点として建設したものです。その後、今庄町役場としても利用され、現在は公民館や地域交流の場として利用されています。

旧・旅籠(はたご)若狭屋です。
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旅籠は、一般の旅行者を泊めて食事を提供する宿です。現在は地元NPO法人が管理し、まちづくり活動の拠点として活用しています。

旧・京藤甚五郎(きょうとうじんごろう)家です。
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天保年間(1831~1845年)に再建されたものです。京藤家は酒造業を営む一方で脇本陣にも指定されています。

旧・京藤甚五郎家玄関です。
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幕末に尊王攘夷派の水戸天狗党が宿泊した際に、酒で風呂を沸かして浴したと伝えらています。

吉五(きちご)商店です。
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味噌や豆腐などを販売しています。

高野由平(たかのよしべい)商店です。
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江戸時代には大黒屋由平という旅籠を営み、若狭梅を加工した甘露梅肉を振舞っていたそうです。

高野由平商店内部の様子です。
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明治時代に旅籠をやめ、甘露梅肉と梅肉を作る際の副産物といえる紅梅液を販売しています。

お土産に購入した甘露梅肉です。
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冷ややっこにのせたり、白ご飯と一緒に食べると美味いです!

さらに、お土産に購入した紅梅液です。
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お土産といいながら、帰りの車内で炭酸水で割って飲んでしまいました・・。

<今庄宿(いまじょうしゅく)>福井県南条郡南越前町今庄75-10(本陣跡)など
JR今庄駅から徒歩約3分など


今庄宿(いまじょうしゅく) 前編

福井県南条郡南越前町の今庄宿へ、行ってきました。

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越前南端に位置し京や江戸をつなぐ北陸の玄関口にある宿場町です。初代福井藩主・結城秀康(ゆうきひでやす)が北陸道を整備する際に、重要な宿駅として整備、街道に沿ってまちが形成されています。

今庄宿入口は街道全体を見通せないように道が曲がっています。
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「矩折(かねおり)」というそうです。文化年間(1804~1818年)には、街道に沿って約1㎞にわたり家屋が櫛の歯のように建て込み、天保年間(1831~1845年)には290戸あり、その内、旅籠が55、茶屋が15などだったそうです。

街道沿いには正面から屋根面が見える「平入り」の町屋が並んでいます。
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火事の際に隣家から延焼や、強風で屋根が飛ぶのを防ぐための袖卯建(そでうだつ)があります。

本陣跡です。
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1718年に後藤家が福井藩本陣を仰せつけられています。当時は建坪約100坪、部屋数20以上あったそうです。

本陣跡内に「明治天皇行在所御座所間」石碑と明治殿があります。
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1878年に明治天皇巡行の際の行在所になりましたが、その後、後藤家は移住し、邸宅は取り除かれました。

明治殿(めいじでん)です。
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今庄の偉人といわれる事業家・田中知吉が、明治天皇の行在所となった奥座敷を1933年に後藤家の旧材を使って再建・保存したものです。

明治殿内部の様子です。
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玉座が置かれ、明治天皇の写真や資料などが展示されています。

問屋場跡です。
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問屋場は宿場で最も重要な施設で、幕府の公用や大名・町人の通行のために、人馬・書状・荷物などを次の宿場に届ける業務を行う場所です。今庄宿には本陣・脇本陣の周辺に3か所あったそうです。

後編に続きます。


新羅(しんら)神社

福井県南条郡南越前町の新羅神社へ、行ってきました。

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創建の詳細は不明ですが、853年に唐に渡った円珍(えんちん=智証大師(ちしょうだいし))が、858年に嵐に巻き込まれながら無事に帰国できたことは神のおかげと神の姿を念じて祈っていると、新羅(しらぎ)国の守護神が現れたので、新羅大明神(しんらだいみょうじん)としてその姿を刻み、その分霊を勧請したのが始まりと言う説があります。写真は一の鳥居です。

一の鳥居から進むと石段が続きます。
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神像は園城寺(おんじょうじ=三井寺、滋賀県大津市)に安置されますが、争乱を避けてこの地に移されたといわれています。平安時代にまとめられた神社の一覧「延喜式神名帳」にある信露貴彦(しろきひこ)神社とする説もあります。

石段の途中、左手に手水舎があります。
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さらに石段を上がると、二の鳥居があり奥に拝殿が見えます。
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石段を上がって正面にある拝殿です。
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社殿はもとは後方の愛宕山山頂にありましたが、1183年に木曽義仲が平家を迎え討つために燧ヶ城(ひうちがじょう)を築いた際に城側に遷座、さらに天文年間(1532~1555年)に山麓の現在地に遷座しています。

拝殿から見た参道の様子です。
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拝殿の奥にはさらに急な石段があります。
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拝殿奥の石段の上にある本殿です。
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祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)で、御神体は新羅大明神の木像です。

拝殿に向かって右手にある相殿社です。
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向かって左から大河内神社と大山咋神社をまつっています。

相殿社に向かって右隣にも相殿社があります。
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向かって左から、稲荷神社・岩谷稲荷神社・秋葉神社・日吉神社・愛宕神社の5社がまつられています。

相殿社に向かって右手にある社殿です。
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何がまつられているかは未確認ですが、拝殿とほとんど同じような造りで旧拝殿を移築したものかも知れません。

拝殿手前、参道左手にある授与所です。
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<新羅神社(しんらじんじゃ)>福井県南条郡南越前町今庄80-5
JR今庄駅から徒歩約5分


稲荷(いなり)神社

福井県南条郡南越前町の稲荷神社へ、行ってきました。

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創建の詳細は不明です。

参道の石段を上がっていくと、一の鳥居があります。
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一の鳥居から上がっていくと二の鳥居。
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まだまだ石段が続きます。

ようやく、三の鳥居。
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鳥居の横には狛犬ならぬ狛狐が出迎えています。
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三の鳥居から進むと四の鳥居。
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四の鳥居から、さらに石段を上がると本殿があります。
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祭神は、稲荷大明神(宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ))です。

参道途中から見た風景です。
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稲荷神社の近くにある「やなぎ清水地蔵尊」です。
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昔、井戸があり、旅人が目を洗ったところ、目が良くなったと伝えられています。

<稲荷神社(いなりじんじゃ)>福井県南条郡南越前町今庄111-3
JR今庄駅から徒歩約7分